俳優の石原さとみが主演を務めた、吉田恵輔(※吉=つちよし)監督のオリジナル脚本の映画『ミッシング』(17日公開)より、順風満帆に俳優としてキャリアを積んできた石原が「不安でしょうがなかった」と涙ながらに舞台裏を明かすインタビューやメイキングをまとめた特別映像が到着した。

 2022年に第一子を出産後、復帰作として本作の撮影に参加した石原。愛する娘がある日突然いなくなってしまった上に、事件をめぐりマスコミや世間の声に翻ろうされる母親役に挑んだ。

 映像では、「多分、技量がないから、監督が求めているものができているんだろうか、とすごく不安になることが多々ある」「口内炎がずっと3つあるんです(笑)。なんだかずっと体調も悪くて。でも、沙織里も多分そうだろうなと思いながら(演じていた)」など、自然とあふれてくる涙を押さえながら、自分を取りつくろうことなく、そのままに話す石原の姿を見ることができる。

 共演の中村倫也は「さとみちゃんがあれだけいろんなものをすり減らしながらやっているのはみんな感じている」、青木崇高は「(石原さんの演技を見て)母親の子を思う力っていうのは、すごいなって思いましたね」と、撮影現場で接した心身ともにボロボロになっていた石原について話しており、それほどのものを背負っていたことが伝わってくる。改めて、石原が本作で“新境地を見せた”と評判になっていることに期待が高まる内容だ。

 撮影現場の様子を捉えたメイキング映像では、現場で段取りに臨む石原と監督の姿や、クランクアップして安堵する石原の笑顔なども見られ、キャスト&スタッフが一丸となっていた現場の温度感も伝わってくる。