ピン芸人の狩野英孝が17日、東京・日比谷シアタークリエで行われた韓国ミュージカル日本版初上演『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』ゲネプロ前囲み取材に出席。初ミュージカルの狩野を共演する三浦宏規、川平慈英、岡まゆみが絶賛した。

 初ミュージカル出演となる狩野は、意気込みを問われると「このメンバーについていくのが大変なので。探り探りなのですが、迷惑かけないようにだけさせていただきます」と恐縮。主演の三浦が「僕のことをいまだに“三浦さん”って呼ぶのはやめていいですか」と申し出るも、狩野は「もう、壁が」と謙そんしつつ、「宏規」と“呼び捨て”を実演し、顔を赤らめた。

 そんな狩野の演技に岡は「心も顔もイケメンだと再認識させていただきました」と適任だと熱弁。歌唱シーンについて狩野が「ギターの弾き語りでリズムを取ったりするのですが、生バンドに合わせて、芝居を収めてから歌に入る。その(歌う)前から始まっている。楽譜通り歌ったことがないので、そこを崩さないように歌うのが難しかったです」と苦戦したことを明かした。

 狩野の歌について三浦は「『あんなにまっすぐに見つめられて歌われると、泣ける』と川平さんが。『クセが一切ない』と」と、川平がこっそり絶賛していたことを告白。川平は「泣けますよ、毎回危ないですよ」と称えた。

 『ナビレラ』は、韓国のポータルサイト「Daum」でWEB漫画の連載を2016年に開始し、読者からの評価で満点を取るなど大きな反響を呼んだ。日本でも漫画サイト「ピッコマ」を通じ、日本語版が紹介され、ドラマもヒットするなど人気は続いている。2019年に韓国文化体育観光庁傘下のソウル芸術団によりミュージカル化され、好評を得て2021年に再演した作品の初の日本版上演となる。

 ミュージカル『のだめカンタービレ』千秋真一役、『赤と黒』ジュリアン・ソレル役、舞台『千と千尋の神隠し』ハク役の演技に対して、第49回菊田一夫演劇賞を受賞した三浦は一流のバレエダンサーを目指すイ・チェロクを演じる。川平は、かつて諦めたバレエという夢に挑戦するシム・ドクチュル、岡はドクチュルの妻、狩野はドクチュルの次男を演じる。

 あす18日から6月8日まで日比谷シアタークリエにて上演される。