俳優の生田斗真(39)、中村倫也(37)が17日、大阪市内で行われた劇団☆新感線最新作いのうえ歌舞伎『バサラオ』取材会に出席し、共演の古田新太(58)、劇作家・いえのえひでのり氏(67)とともに今作への意欲を語った。

 2024年劇団☆新感線44周年公演で、生田の生誕39年を記念しての“サンキュー公演”ともうたわれる今作。幕府と帝が争う混乱の時代を背景に、麗しき顔で天下取りを目論むヒュウガ(生田)とその軍師・カイリ(中村)を、豪華絢爛(ごうかけんらん)に描く。

 夏から秋にかけ、福岡(博多座、7月7日〜8月2日)、東京(明治座、8月12日〜9月26日)、大阪(フェスティバルホール、10月5日〜17日)と全97公演を予定。劇団☆新感線の単独公演としても最長、約15万人を動員する。

 生田は「前人未到の域に達そうとしている」とワクワクをにじませ、「僕らは97回のうちの1回かもしれないけど、お客さまにとってはそれが初めての舞台で、それがたった1回の大切な日だというのを頭に常に入れて、心に刻んで舞台に立っている気持ち」とメッセージを込めた。また、キャスト・スタッフにとっても「同じ日は本当にない」と舞台の面白みに触れ、「1回1回をかみしめながら、特にケガには本当に気をつけて楽しみたい」と張り切った。

 中村にとっても自身最長の挑戦となり、「その規模は普通はWキャストとかになるんですけどね(笑)。それをさせないところが劇団☆新感線らしさ」と冗談をまじえつつ、体のケアはもちろん「家に帰ったら『アリエール』で洗濯をして、さっぱりとした気持ちで次の日また劇場に行ければ」と生田もイジり、「本当にありがとうございますだね、これはね」と和やかムードに包んだ。

 ベテランの古田にとっても「途方もない長さ」だというが、「まあ、私も40年やってるんでね。まあ、なんとかなるでしょう。斗真というか、倫也が大丈夫だったら大丈夫です」とマイペースで、「なるべく2、3個下ネタぶっこんでいこう」「博多、東京の間に(尺を)5分ぐらい短くしたい」とボケまくっていた。