俳優の川口春奈が主演、木南晴夏、畑芽育が共演する、TBS系金曜ドラマ『9ボーダー』(毎週金曜 後10:00)の第5話(17日)ラストに“ボーダー3姉妹”の父・大庭五郎(おおば・ごろう)役の高橋克実が出演した。

 本作は、19歳、29歳、39歳と、いわゆる「大台」を迎える前のラストイヤー=「9ボーダー」真っ只中の3姉妹が、父の突然の失踪を機に一つ屋根の下に集結。「LOVE」「LIFE」「LIMIT」の“3L”をテーマに、モヤモヤや焦りを抱え幸せになりたいともがきながら人生を前向きに進んでいく姿を、完全オリジナルで描くヒューマンラブストーリーだ。

 第1話の冒頭で「心配するな。あとのことは頼む」という置き手紙を残して忽然と消えて以来、家族の心配をよそに連絡もよこさず行方をくらましていた五郎。3姉妹やおおば湯に集うメンバーの会話にたびたびあがってはいたものの、これまで一度もその姿が描かれることはなかったため、一体誰が演じるのかなど、SNS上でことあるごとに話題を呼んできた“気になる存在”だ。

 そんな五郎が、第5話のラストで満を持して3姉妹のもとに帰還。はたして五郎はなぜ突然失踪し、そしてなぜ今、帰ってきたのか。そこに隠された大庭家の秘密とは? 後半の物語を大きく動かしていく大庭家の破天荒な父・五郎の今後の動向に注目だ。

<高橋克実>
――本作のオファーを受けた際の感想をお聞かせください。
ラブストーリーであり、家族の話でもあるところが面白いな、いいなって思いました。それと、10歳違いの3姉妹で、「そのお父さんなの!」と驚きました(笑)。実は僕の娘が今9歳でちょうど「9ボーダー」なんです。娘に真っ先にその話をしたら「私も9歳だから9ボーダーだ!」って興奮していました(笑)。

――大庭家の父・五郎を演じてみていかがでしたか?
最初の衣装合わせでビックリしました! まあ衣装ぶっ飛んでますね(笑)。そして、やっぱり3姉妹にパンチがあるんで、なかなか目が泳ぐというか、正面から見られないというか(笑)。でも、これぐらい大きな子どもがいて、しかも全員が女の子だったら、これがリアルな感覚なのかもしれませんよね。

子どもがいても自分の好きなように生きている五郎さんの生き方は、やれそうでなかなかやれないと思うんです。1度きりの人生だから、という考えかもしれませんが、そんな五郎さんは羨ましくもありますね。

――自身の「9ボーダー」を振り返って
やはり59歳の還暦前が一番強烈でしたね。「あぁ、ついに60歳になるんだ」って。“赤いちゃんちゃんこ”はものすごいおじいさんが着るものだと思っていたら、自分がその年齢だなんて。

数年前から順番に、事務所の先輩の浅野和之さん、段田安則さんの還暦祝いをやっていて、「次はお前だな」とか言われても、全然他人事だったのが、「え、もう俺も!?」って(笑)。でも僕は『ショムニ』のときだって大体一回り上の設定だったんですよ。そのあとに60歳の役をもらったときはまだ48歳で。ですから、今ようやく役に実年齢が追いついた感じですね。

――視聴者へみどころ、メッセージをお願いします。
下町の銭湯が舞台だからなのか、令和のドラマですがどこか懐かしい、力を入れずに楽しめるドラマになっていると思います。あと、セットがめちゃくちゃポップですごくて度肝抜かれました! 美術さんがすごく力を入れてくださっていて、「何、このこだわり!!」と驚いてばかり。本当に細部まで綺麗で手が込んでいるので、そんなところにも注目しながらご覧いただけるとうれしいです!