映画『余命10年』の藤井道人監が初めて挑んだ国際プロジェクト、日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』(公開中)より、スペシャルメイキング映像とキャスト陣のクランクアップ写真が公開された。出演したシュー・グァンハン、清原果耶、道枝駿佑、黒木華そして藤井監督からのメッセージも到着した。

 3月14日より台湾で公開されたのを皮切りに、香港、マカオ、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、ヴェトナム、カンボジアとアジア各地で公開され、あす19日からの中国大陸公開、22日からの韓国公開を控え、すでにアジアで動員100万人を突破するヒットを記録している。日本でもゴールデンウィーク真っ只中の5月3日より公開され、アニメや洋画の大作がひしめく中で映画動員ランキングで2週連続トップ10入りを果たしている。

 本作は、台湾で話題を呼んだジミー・ライの紀行エッセイ「青春18×2 日本慢車流浪記」を原作に、藤井監督が脚本も担当。18年前の台湾と現在の日本を舞台に描く、台湾の俳優シュー・グァンハン演じるジミーと、日本の俳優・清原果耶演じるアミの切なくも美しいラブストーリー。

 解禁となった映像は、ジミーと幸次(演:道枝駿佑)が長野県の大雪原で雪合戦をするシーンや、ジミーとアミが台南の夜道をバイクの二人乗りで駆け抜けるシーン、台湾の十分駅と新潟の津南でのランタン祭りなど、日本と台湾の美しい情景を切り取った本作を象徴するシーンのメイキング映像をまとめたもの。

 ジミーと幸次が一面に広がる雪景色を走る様子がドローンを活用して上空から撮影されていたり、バイクの二人乗りシーンはカメラとバイクを一緒に載せた台車を走らせて撮影していたりと、スタッフ陣の工夫とこだわりを垣間見ることができる。

 さらにキャスト陣・監督から、日本や台湾をはじめアジア各地で本作を鑑賞した人々へ向けた「感謝の手紙」も到着。

 主人公のジミーを演じたグァンハンは「大人の魂が宿っている大人のラブストーリーを、何度でも繰り返し楽しんでいただきたいです」とコメント。アミ役の清原は「あなたの昨日を、経験を、感じたことを大切に包んで肯定してくれるような優しい作品になりました。観てくれた方々の明日が穏やかに流れますように…」と呼びかける。

 日本を旅するジミーが出会ったバックパッカーの青年・幸次役の道枝は「本当に何度でも観ていただける作品だと思うので、末永く楽しんでいただけることを願っています」。ジミーをランタン祭りの会場に連れて行く由紀子役の黒木華は「青春の色々な輝きを感じてくださると嬉しいです。皆さんの心に温かく染み入るような作品になりますように」とコメント。

 そして、本作を“監督人生第二章の始まり”と位置付け、並々ならぬ想いを込めた藤井監督は「親愛なる、アジアで生きる皆さま この映画に出会ってくれて、ありがとう」と感謝の言葉を寄せている。