小池百合子東京都知事が22日、東京都庁で「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」の代表を務める俳優の別所哲也(58)の表敬訪問を受けた。

 今年26年目(アジアの大会として21年目)を迎える米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル&アジア』(略称:SSFF&ASIA)は、6月4日のオープニングセレモニーを皮切りに、6月17日のアワードセレモニーまでの期間を東京の複数会場で開催。先駆けて、4月25日からはオンライン会場がスタートし、6月30日までの期間、「Illuminate your life 〜いのち照らせ セカイ照らせ」のテーマのもと、世界114の国と地域から集まった4936点の中から映画祭プログラマー選りすぐりのショートフィルム約270作品(コンペ以外の特別上映作品を含む)を楽しめる。

 この日は、今年で7回目となる東京都との特別製作であり「サステナブル・リカバリープロジェクト」2作品目となる『紋の光』の予告編を初披露。本作品は、以前アジアインターナショナル&ジャパン部門にノミネート経歴のある安井祥二監督を迎え、木村文乃、片岡鶴太郎など豪華なキャストが出演している。

 小池都知事は、予告編を見ながら「鶴ちゃんだ」とどこか懐かしそうな様子。劇中に江戸切子が登場することから、予告編を見終えたのち「(江戸切子は)海外からの方々へお土産として進呈させていただくことも多いです。まさに東京を代表する伝統工芸品。江戸からの伝統の上に東京があります。江戸の社会はサステナブルな考え方で、物を大切にするという哲学をベースにして、そこから生まれてきたさまざまな文化、匠の技が江戸切子に凝縮されていると思います。本作は『「サステナブル・リカバリープロジェクト』と言うカテゴリですので、まさにぴったりだと思います」と語った。

 小池知事は続けて、「鶴ちゃんが…」と再び同作に出演する片岡鶴太郎にふれ、「(いい)役者ですよね〜」と感慨深げ。別所が「(鶴太郎さんに)匠の役をやっていただいて、実際に江戸切子を作る演技をしていただきました。(江戸切子を)少年に託していくという物語」ですと説明すると、「楽しみですね」と期待を述べた。