アーティストの幾田りら、あのが24日、都内で行われた映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章公開記念舞台あいさつに登壇した。最初はうまく話せなかったという2人が、前後章の映画を通して仲が深まったエピソードを披露した。

 同作は、実写映画化もされた代表作『ソラニン』などで知られる漫画家・浅野いにお氏による同名漫画が原作。突如東京上空に巨大な宇宙船 通称“母艦”が襲来し、絶望的に思えた異常事態も次第に日常へと溶け込んでゆく世界で、日々の青春を謳歌する少女たちの物語。今年3月22日には<前章>が公開され、<後章>はきょう24日より全国公開される。

 作中で登場する国民的漫画「イソベやん」を愛読し、担任教師の渡良瀬に思いを寄せる女子高生・小山門出役を幾田、門出と小学校以来の親友で、戦争ゲームオタクゆえ日常的に寝不足の女子高生・中川凰蘭役を声優初挑戦となるあのが担当する。

 “絶対”的な友情がある2人を演じた幾田は「世界中を敵に回しても守りたい、そばにいたいという存在はあこがれるし、うらやましい。嫌なところも全部ひっくるめて愛せる存在がいるっていいなと思って演じました」と話す。

 一方、あのも「そんな絶対的な存在がいるのはうらやましいなと思ったし、友情・青春というと、自分が学生時代に経験してこなかったところでもあるので、それを疑似体験したような感じ。自分の学生生活をこうやって書き換えられた気もしましたし、悪いこともいいような思い出にさせてくれた」とアフレコを振り返った。

 そして幾田&あのの、実際の関係性についても話が及ぶと、幾田は「最初に比べたらちょっとずつ距離が縮まってきている」といい、あのは「最初は友達とは思えないような距離だったんですけど(笑)、今はいろんなところで共演して2人でご飯もやっと行けました」と明かす。

 焼肉に2人でいったそうだが、互いに焼肉の経験があまりなく「これ何の肉?とかいいながら(笑)」(あの)、「お互い焼きあってという感じでした」(幾田)と仲が深まったエピソードを披露していた。

 イベントには原作の浅野氏、声優の島袋美由利、大木咲絵子、和氣あず未、白石涼子、入野自由、内山昂輝、坂泰斗も登場した。