B’zの稲葉浩志が25日、東京・タワーレコード渋谷で、10年ぶり6枚目のソロアルバム『只者』のリリースを記念したトークイベントを開催し、自身初のステージとなった高校時代のエピソードを披露した。

 今回のイベントは、TOKYO FMのレギュラー番組『JA全農 COUNTDOWN JAPAN』(毎週土曜 後1:00)の公開収録として実施され、稲葉にとっては8年ぶりのラジオ出演。同番組への出演と同所でのイベント開催は初となった。

 番組パーソナリティーのジョージ・ウィリアムズ、安田レイの呼び込みに応じて登場すると、笑顔で「こういう近い距離で、ライブとも違うので楽しいです」と伝え、会場を盛り上げる。

 トークでは「音楽で食っていこうと決めてバッと始めたわけではなくて、B'zでデビューすることになって『音楽でやっていくんだな』と感じたんです」とデビュー当時を振り返り、「アマチュア時代に全国を回っていたわけでもなかったので、本当に右も左もわからなかった。アルバムの制作なども含めて、流れのままにやっていましたね」としみじみ語った。

 そのまま音楽の原体験までさかのぼり、「初めてステージに立ったのは高校の文化祭。ギターの上手い友達をステージに立たせたいと思って、別の友達で集まってバンドを組んだんです」と回顧。そのステージについて「緊張もしたし、あまり気にせずに歌っていたらノドが潰れていた」と明かして観客を驚かせつつ、「でもそのギターの上手な彼がきちんとステージに立てたのでよかった」とうれしそうに笑顔を見せた。

 その後も「よくレッド・ツェッペリンやKISSの真似をして歌っていた」など、ボーカリストとして目覚める以前のエピソードも披露しつつ、今回完成したアルバムについて「気づけば前作から10年も経っていた」と自ら驚きつつ、「クリエイターとして自分は普通だなと思うんです。そういう『只者だな』という認識のもとに、『だったらどこまで工夫できるんだろうか』という前向きにチャレンジすることの喜びを詰め込んだ」とし、「デビュー作の『マグマ』(97年)を作ったときのような気持ちがあります」と胸を張った。

 イベントの模様は29日放送の番組内でオンエアされる。