26日に開会式を迎える『第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)』TEAM JAPAN 記者会見が5日、東京・国立代々木競技場第二体育館で行われた。同大会では、五輪初めての試みとして、選手の精神面をケアするスペースを選手村に設けることが報じられているが、それについて日本選手団における対応を説明した。

 記者会見には、TEAM JAPAN団長・尾縣貢氏、副団長・井上康生氏、副団長・谷本歩実氏、副団長・土肥美智子氏、旗手・半井重幸選手(ブレイキン)、旗手・江村美咲(フェンシング)が登壇した。

 メディカルの責任者を務める土肥氏は、パリ五輪では心のケアの専門家「ウェルフェアオフィサー」が4人同行するといい、「これまでもメンタルケアについては非常に重要だと考えていました。ただ、現地に人員を配置することが難しかった。今回はそれができるので、今までの知見を活かして選手をサポートしていく」と説明。

 また、できる限りの準備をしつつも「現地に入って、突発的な事件、事故、災害などで精神的にダメージを受けてしまうこともある。そういったことについて積極的に関わっていきたい。そして東京オリンピックの時もありましたが、誹謗中傷などが問題になっていますし、そのことで心を痛めている選手、スタッフへのケアに努めていきたい」と話し、「やったことがないことをするので、現地ではどんなサポートが必要なのか、選手にアンケートをとって、準備をしております」と説明した。