スヤスヤと眠る生後4ヵ月の娘さん。ふと目を覚ますと、そこにはパパじゃない男の人の顔が…。ジッと男性を見つめる娘さん。その数秒間の様子を収めた動画に16万再生の反響があり、「危機管理できてて素晴らしい!」「時間かかるの可愛すぎ」「顔を認識することが出来るようになってきたんですね」といったコメントが寄せられている。投稿者のお母さんに動画の裏話や娘さんについて話を聞いた。

■“叔父さん”の腕に抱かれてぐっすり…寝て起きたら“記憶喪失”に?

――「目覚めたら知らない人に抱っこされていた」ときの娘さんの反応を収めた動画が、16万再生の反響でした。改めて撮影当時の状況についてお聞かせください。

「この動画を撮影したとき娘は生後4ヵ月で、私の弟である叔父とは正月(生後1ヵ月ごろ)ぶりの再会でした。その頃と比べると人の区別がつくようになっていたので、娘の人見知りが発動しないか心配していましたが、抱っこされてもニコニコと笑っていたんです。普段はパパの抱っこでもグズるときがあるのに、弟に預けてもそのままグッスリと寝ていて、心配無用だなと思っていたのですが…」

――なるほど、起きている時は抱っこされても泣かなかったのですね。

「そうなんです。30分くらい寝ていた娘が起きたので、いつものように目をこすったり、寝起き特有のグズグズがあるかな、と見ていたら、目を見開いたまま固まってしまって…。眠る前まではちゃんと“叔父さん”を認識していたはずなのに、どうやら寝ている間にすっかり忘れてしまったみたいで(笑)。弟も赤ちゃんに不慣れながら頑張って話しかけていましたが、最後には泣き出してしまいました。2人には申し訳ないのですが、私と夫はその光景がとてもおかしく、可愛らしくて、爆笑してしまいましたね」

――ジッと「叔父さん」を見つめて考え込むような表情、とても可愛らしかったです。危機的状況を冷静に分析しているようにも見えて、「危機管理できている」といったコメントも寄せられていました。ちなみに、娘さんは人見知りさんですか?

「娘はどちらかと言えば、人見知りをしない方だと思います。私が抱っこしている限り、知らない人にでも笑顔を振りまくので『愛想良し子ちゃん』なんて呼んでいます(笑)。ただ、いきなり抱っこされるのは不安みたいですね。生後2ヵ月まで一緒に暮らし、たくさんお世話をしてくれた私の両親でも、一週間ぶりに会って急に抱っこしたら、同じように固まってしまい泣かれていました」

――この時期のお子さんは「ママ以外はダメ」ということも多いですが、娘さんとお父さまの関係はいかがですか。

「パパのことは意外と大丈夫みたいです。仕事から帰ってきたら満面の笑みで出迎えますし、寝るまでずっと一緒に遊んでいます。ただ、あくまで私がそばにいるときに限るようで。パパと遊んでいてもチラチラと私の存在を確認していて、時間が経つと私のことを呼ぶんです。パパは仕事があるので、私よりも娘と距離ができてしまうのは仕方がありません。お互いに歩み寄り、よく頑張っているなと思いながら見守っています」

■新米ママ5ヵ月目、生活に追われる日々ながら「楽しんで子育てしたい」

――動画では娘さんの豊かな表情も印象的でした。普段はどのようなお子さまかお聞かせください。

「とにかく愛想が良く、笑顔も多くて愛嬌のある子だと我が子ながら感心します。感情表現も豊かな方で、例えば泣き方ひとつとっても、抱っこして欲しいとき、寂しいとき、怖いときなど違った表情を見せてくれます。それから離乳食が始まったばかりなのですが、恐らく食いしん坊かと(笑)。健康的だという証拠なので親孝行者だなと思っています」

――新米ママになって5ヵ月。これまでで最も大変だったことはなんでしょうか。

「里帰りを終えて、昼間にひとりで育児をし始めた頃が一番大変だったと思います。娘が2〜3ヵ月の頃で、おっぱいをあげたり、オムツを替えたりしても泣き止まなくなったので戸惑いました。抱っこしたままでしかお昼寝をしてくれず、なんとか寝かせても10分ほどで泣いてしまうので、家事ができずものすごくイライラしていましたね」

――初めてのことばかりで、戸惑いもありますよね。

「そこで、昼間は家事をすることをやめよう! と決めたんです。幸い娘は夜グッスリ寝てくれるので、家事などは夜中にやるようにしました。最近は1人遊びの時間も長くなり、その間にできることが増えたので、さらに気持ちが楽になっています」

――今でも育児で辛くなるとき、イライラするときがあるかと思いますが、どうやって乗り越えていますか。

「実は私は出産のとき、ドラマのような”涙ながらの感動”がなかったんです。安堵の気持ちのほうが強く、心に余裕がなかったんだと思います。その日は母親になった実感さえありませんでした。翌日、娘を抱っこしていたら急に目が開いて、私の顔をジーッと見つめてきて…。その瞬間、涙が溢れて初めて「ママになったんだ」と感じました。今でもそのときの感動を思い出すと胸が熱くなるので、子育てがしんどいと思ったときはその時のことを思い出すことにしています」

――素敵なエピソードをありがとうございました! 最後に、今後どのような子育てをしていきたいか、お気持ちをお聞かせください。

「日々の生活に追われていて、今後のことまで考えられないというのが正直な気持ちですが、何でもチャレンジして、私自身も楽しんで子育てしていきたいなと思っています。私が楽しんでいると、それを見ている娘も楽しんでいるように見えるんですよね。ママが笑っていると娘も安心できるし、幸せを感じられるのかなと思っています!」