欧州連合(EU)加盟国の映画を一堂に集めて紹介する恒例の「EU フィルムデーズ 2023」が開催される。20周年を迎える今年のオープニング上映作品は、若手ウクライナ人監督アントニオ・ルキッチの『ルクセンブルク、ルクセンブルク』 に決定した。

今年で20周年を迎える「EU フィルムデーズ 2023」開催 オープニングはウクライナ作品に決定

2003年にスタートした本イベントは、今年20周年目の節目を迎える。今回はEU加盟全27か国が参加。「映画でつながる、ヨーロッパ」のコンセプトのもと、家族、愛や友情、環境や女性、国境といった世界中の人々に共通するテーマの作品を、7部門に分け、日本初公開の20作品を含む全30作品を一挙上映する。

「EU フィルムデーズ 2023」は2023年6月2日(金)より東京、京都、広島、福岡の各会場で順次開催。

【オープニング作品】
『ルクセンブルク、ルクセンブルク』(ウクライナ) <特別上映> ※⽇本初公開 
双子の兄弟コーリャとヴァーシャの父は2人が幼いころに家を出て行ったきり一度も戻っていない。突然、その父が外国で入院していて先が長くないとの知らせが届く。遠いルクセンブルクまで会いに行きたいというコーリャに反対するヴァーシャ。兄弟はついに父親の古い車に乗り込み、長い旅が始まる。

今年で20周年を迎える「EU フィルムデーズ 2023」開催 オープニングはウクライナ作品に決定

『ひとつの青い花』(クロアチア。セルビア) ※⽇本初公開
紡績工場で働く中年のミリヤーナ。勤続20年の節目を迎える前夜、ささやかな祝賀会で表彰される彼女と愛する人たちとの交流を通じて彼女のこれまで、現在、そしてこれからの人生が浮き上がる。

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『一人はみんなのために』(ハンガリー) ※⽇本初公開
2021年に開催された東京オリンピックで3度目の金メダルを獲得したフェンシングのシラーギ・アーロン選手とハンガリー代表チームを追ったドキュメンタリー。東京オリンピック開催期間中を含む5年という年月をかけて撮り続けられた栄光の裏に隠された姿から、なぜ彼が偉業を成し遂げられたのかを感じ取ることができる。

今年で20周年を迎える「EU フィルムデーズ 2023」開催 オープニングはウクライナ作品に決定

『答えをもつ男』(キプロス、ギリシャ、イタリア) ※⽇本初公開
ギリシャ沿岸で祖母と暮らし、工場で働く若者ヴィクトラスは、元チャンピオンのダイバー。ある電話がきっかけでドイツに向かうことになるが、道すがら自由奔放な美少年マティアスに出会ったことから、旅は予想外の展開を迎える。

今年で20周年を迎える「EU フィルムデーズ 2023」開催 オープニングはウクライナ作品に決定 イベント情報 今年で20周年を迎える「EU フィルムデーズ 2023」開催 オープニングはウクライナ作品に決定 「EU フィルムデーズ 2023」

●会期●
【東京】6月2日㈮−30日㈮ 国立映画アーカイブ
【京都】6月20日㈫−7月23日㈰ 京都府京都文化博物館
【広島】7月21日㈮−8月5日㈯ 広島市映像文化ライブラリー
【福岡】8月9日㈬−27日㈰ 福岡市総合図書館

主催:駐⽇欧州連合代表部、在⽇ EU 加盟国⼤使館・⽂化機関、国⽴映画アーカイブ、京都府京都⽂化博物館、広島市映像⽂化ライブラリー、福岡市総合図書館

後援:ウクライナ⼤使館

公式サイト eufilmdays.jp