ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ〜。

よしひろさん、「きのう何観た?」
『怪物』

story 郊外の街に暮らすシングルマザーの早織(安藤サクラ)と息子の湊(黒川想矢)。ある日を境に、湊がおかしな行動をとり始め、早織は学校で何かがあったのではないかと疑い始めるのだが……。

監督:是枝裕和/脚本:坂元裕二/出演:安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太 ほか/販売・発売:東宝/Blu-ray豪華版 ¥7,700、DVD豪華版 ¥6,600、DVD通常版 ¥4,400(2月21日発売)※ジャケット写真はDVD通常版 ©2023「怪物」製作委員会

★坂元裕二脚本ものがお好きな方へ★

そろそろ映画賞シーズンのしめくくり。アメリカではアカデミー賞、日本では日本アカデミー賞、アジアではアジア・フィルム・アワード。それぞれの授賞式が開催されるわけですが、後者2つの賞では『怪物』がノミネートされてるのよね。ということで、おかわり復習。




ある事件をとりまく3人。当事者の母、生徒思いの教師、それに当事者の小学生男子。この3者の視点で事件の前後をそれぞれ描いた「羅生門スタイル」の人間ドラマ。いやはや。改めて観て、なんといっても脚本がすんばらしい。カンヌ映画祭で脚本賞(それとクィア・パルム)をゲットしたのも納得なのよね。羅生門スタイル自体はそれほど珍しくもなければ新しくもない切り口ではあるものの、描かれているそれぞれの人が、まさに今って感じ。シングルマザーの子を思うストレートな気持ちとか、学校の先生の板挟みぶりとか。何度観ても新しい発見があるのよねー。物語の構築がずば抜けてお上手な坂元裕二さん。『大豆田とわ子と三人の元夫』とか『カルテット』とかも好きだけど、映画サイズもさすがでございます。で、これのDVD&Blu-rayがようやく発売になるので、皆さんも観直すときがきた! ってかんじよ〜。うふ。ノベライズもすごいのであわせてどうぞ〜。

一幕はシングルマザーの巻

二幕の教師パートが地獄すぎて最高

三幕は当事者のキッズでーす

『怪物』Blu-ray豪華版 ¥7,700、DVD豪華版 ¥6,600、DVD通常版 ¥4,400(発売中)※ジャケット写真はDVD通常版

『怪物』映画ノベライズ
坂元裕二著¥770(宝島社刊/発売中)