創刊10周年を迎えたオトナミューズを体現するモデルや、新たな視点を教えてくれる連載執筆陣の皆さんに、「あなたにとってのミューズは?」と質問をぶつけてみました。自身の人生観やファッション、ライフスタイルにおいて、彼女たちはどんな人物に注目し、影響を受けているのでしょう。小誌連載でもおなじみの風間ゆみえさんとLiLyさんのロールモデルは?

YUMIE KAZAMA
▶︎ EVERYONE I'M CONNECTED TO

Photos:Courtesy of Yumie Kazama

「あなたにとってのミューズは? と問われ、大きくて遠い存在のような誰かではなく、もっと身近で個性豊かな人たちの名前を挙げたいと思った今回。自分で言うのもなんですが、私はいろいろと細かく面倒な人間で、そんな私がご縁あって出会い、繋がっている人たちには感謝で、って話が違うか……(笑)。みんなそれぞれ魅力的な個性を持っていて、素敵だなぁと常日頃感じているので、そうなりたいという存在(=ミューズ)とは少し違ってしまうかもしれないけれど、自分にない要素を持っている人たちに惹かれ、気持ちいい関係で影響し合えることが最高だと感じています。なので人見知りではありますが、これからも、はじめて出会う人にドキドキしたいし、憧れる魅力的な人に出会いたいと思っています!」

LiLy
▶︎ PAMELA ANDERSON

Photos:Courtesy of Pamela Anderson

「正直、不自然なシリコンおっぱいがあまりにも印象深くて、パメラ・アンダーソンを『素敵』だという声は、私の周りでは今まであまり聞いたことがなかった。一昔前の“THE”ハリウッドの男性が求める巨乳ブロンドのイメージを実写化したベイウォッチのアイコンだった彼女。それが最近ネットフリックスで55歳になったドキュメンタリーを観て、印象を180度覆された。第一印象で誤解したまま“タイプではない”と切り捨てていた自分の無知を恥じた。今のパメラは、若さを失ったことでさらに引き立つ魅力で溢れていた。声、姿勢、可愛い性格。無敵の魅力TOP3なのかも、と思い知らされた。『今わたしのおっぱい、カタチが崩れて大変なことになってるの! 見ない方がいいわよ♡』って笑うパメラの可愛さは、自虐的でもババアでもない、ただただ余裕があるチャーミングなレディだった。ぜひ、観て。オトナになり、セックスアイコンを超えた真なるミューズになるって、本物の魅力」

text:NAO MANITA[LIKECOME]

otona MUSE 2024年5月号より