「マッチングコスメ」というキーワードをご存じですか? 十人十色の肌悩みに対応すべく、自分に合うスキンケアやコスメを提案してくれるサービスがあるのです。美容ジャーナリスト鵜飼恭子さんと共に、大阪にある老舗化粧品メーカー・桃谷順天館で体験してきました。鵜飼さんのレポートでお届けします。

4月に誕生! 注目のマッチングコスメ「レグラージュ」は肌悩みが多いほどいい? 美容ジャーナリスト鵜飼恭子がレポート

更年期突入なのか、お肌が揺らいでいる。花粉で頰がムズムズ、おでこにぷつぷつのヤツができてしまった。どうしよう! 日々美容に関わっているはずなのに、何をつかえばいいか分からない!(←動揺。失格?)

そう、




☑️いつものスキンケアが合わなくなった

☑️なにが自分に合うのかわからない

☑️話題の成分を使ってみたい




こんなときこそ、マッチングコスメで挽回できるのです。

テーマは「コスメティックミュージアム」
60,000通りの処方、87アイテム、8つの質問から
肌にぴったりのコスメが届くシステム

マッチングコスメ、つまり個々の肌に合わせたパーソナライズドスキンケアブランド「REGLAGE(レグラージュ)」がこの4月23日に誕生しました。ECサイト「COSMETIC MUSEUM(コスメティックミュージアム)」での肌診断を行うと、60秒であっという間に自分の肌にぴったりのコスメが提案され、自宅に届きます。


 


たった60秒で⁉




そうなんです、秘密は、創業139年の化粧品会社としてこれまで築き上げた60,000通りの化粧品の処方と、お客さまの肌研究があるから。そこから厳選した「ピーリング」「クレンジング」「洗顔」「導入液」「化粧水」「美容液」「乳液」「クリーム」「オールインワン」の9カテゴリ87アイテムを、肌状態に合わせた「肌レシピ」して組み立ているのです。

こちらが大阪にある桃谷順天館です

桃谷順天館は『美顔水』でご存じの方も多いかもしれませんね。

日本初の西洋医学処方のニキビケア化粧水「美顔水」を生んだ老舗の化粧品メーカー、桃谷順天館。本社は大阪城のお膝もとにあります。立派! 現存する日本最古の化粧品研究所を持ち、弱酸性コスメを日本で初めて製造したのも桃谷順天館です。オトナの社会科見学好き&大阪出身の鵜飼は、その秘密を知りたく新幹線に飛び乗ったのでした。


 


あ、ほんとは大阪まで行かなくてもいいのです。「レグラージュ」は、肌診断もカウンセリングもオーダーもスマホで完結するのですから。

肌診断はECサイト「コスメティックミュージアム」のトップページから。効果や成分、テクスチャー、香りなど8つの質問に答えて完了。

同世代の肌スコアとの比較ができるため、現在の肌の立ち位置がわかり、モチベーションアップにも。疑問があればチャットで気軽に相談できるのもいい。

地球配慮型のミニマルスマート容器は詰め替えなしでそのままドレッサーやフィットネスに。肌周期の28日設計でフレッシュなうちに使いきれるし、肌バランスによってマッチングされたアイテムの変更も可能。3個まではポストインサイズの配送BOXで届くため、再配達不要でCO2の削減に。

ビジュアルは肌や心が不安定なときにも落ち着くくすみカラーのトーン。調香師による天然精油100%(※No.53以外)の香り。視覚と嗅覚からホルモンバランスを整えます。配送BOXはカカオ豆を再利用したエコロジーペーパーでできており、なんともエコ。

「レグラージュ」の開発現場へやってきた!
現存する日本最古の化粧品研究所へ

私の大好きな、日本初の西洋医学処方のニキビケア化粧水「美顔水」や、毛穴美容液で有名な「ケアナボーテ」、そして癒される寄り添いコスメ「モフモフレンズのオールインワンジェル」などもここで開発されているとは……。桃谷順天館はこれら人気のコスメが揃う、明色化粧品を持つ会社なのです。

あの有名なポップコーン屋さん「ポップコーンパパ」が近所にあることを鵜飼は見逃さなかった。ユニバすぐそばの店舗は行列だけど、ここならすぐ買えます。

こちらが現存する日本最古の研究所! 2016年に新社屋が完成し、とっても清潔で明るくてぴっかぴか。社員の方々がテラスでランチをしているのが印象的でした。

得意分野はスキンケア。美肌菌や発酵成分など多くの特許成分を世に送り出してきました。鵜飼もジェルのミキシングやファンデーションのプレストを体験。研究者の方のミキシングテクにみとれて、「お料理に役立つことはありますか?」とどうでもいい問いかけをしたら「ホットケーキの粉を混ぜるのが得意です!」とやさしい回答をいただきました。

研究所のあるお部屋の中でも、ブレンドの部屋、プレスの部屋、湿度チェックお部屋、肌測定器の部屋、調香の部屋などを拝見。私の肌をVISIAで測定していただきましたが結果は割愛します。

「癒して、整う。調律コスメ」
天然精油の香りからもアプローチ

「レグラージュ」はフランス語で調整という意味があり、コンセプトは「癒して、整う。調律コスメ」。肌だけでなく心のバランスも整える背景に、精油100%(※No.53以外)の香りからもアプローチするのが特徴です。無香料の選択もできるけれど、ぜひナチュラルで繊細な香りを試してほしい。


 




実は桃谷順天館にはフランスの香水の聖地、グラースで学んだ調香師がいるんです。とても洗練されていて、主張しすぎず心に寄り添う香り。一般的に香りの調香はセンスと経験と知識が必要で、香りをいちから調香している化粧品会社はそう多くないのです。

社内にあるアロマがズラリと並ぶオルガン台で、貴重な精油の香りを体感。

本社1階にあるエステティックサロンはどなたでもトリートメントを受けられ、美肌はもちろん、スマホネックやハイヒールで前傾姿勢をケアしたいと通うリピーターが多いそう。私ももれなくスマホネックの巻き肩。エステティシャン三宅さんのゴッドハンドが首やデコルテ、背中のかたいゴリゴリを心地よいストロークでほぐしてくれました。首がのびた。チークなしで血色感。目はキリッと冴え渡りました。フェイシャルでは特許を取得した酵素成分のピーリングから始まるのが儀式。栄養をしっかりと受け入れられる肌に整えます。

なんと社内に茶室や社員が活動する茶道部もあり、海外から来社される取引先の方々にも喜ばれているようです。私は恐れ多くも役員の方からお点前をちょうだいしました。さらにさりげなく目の前におかれていたのは徳川家の葵のご紋がはいった棗! ちゃっかり手に持ち拝見しました。震えました。本社のいたるところには絵画が飾られ、ほんものに日々触れることで感性が磨かれ、豊かなコスメが生まれるのだなあと実感した次第です。

点てていただいたお茶を、美味しくいただきました。

編集後記

長年恋焦がれていた桃谷順天館にプレスツアーで訪問することができ感無量です。滞在時間3時間のなかで肌診断をしてトリートメントも受けて茶室でお薄をいただき非公開の研究所まで案内していただいた濃密な時間でした。




マッチングコスメ「レグラージュ」は自分の肌状態に合わせて選ぶことができるため、肌改善スピードがはやいのではないかと感じました。私の場合、花粉でぷつぷつ、ムズムズしていた肌にその日の夜から使い出し、翌日の昼間はここ最近のほてりやひりつきがすっと落ち着いていました。そもそも肌はひとりひとり異なるから、コスメをマッチングしてくれるのはとってもお客さまファーストですよね。




タイトスケジュールのなか、ちゃっかり大阪土産も両手いっぱいに買いました。551の豚まんは長蛇の列、りくろーおじさんのチーズケーキは私の目の前で売り切れたので、明治のカール2種とカルビーのポテトチップス関西だししょうゆ味、じゃがりこたこ焼き味、亀田製菓のハッピーターンたこ焼きソース味を爆買いしました! あと赤福も。

鵜飼恭子
美容ジャーナリスト、エディター、ライター。10代向けに正しい美容を伝えるイベント「TBZティーンビューティゼミ」主催。美容誌MAQUIAの編集者として創刊から13年在籍、20〜30代の美容代は30万円/月、20年間120ブランド/月の新製品を試してきた経験から、メディアや学校、企業にて美容アドバイスやトレンドセミナーを行う。日本フェムテックマイスター協会評議員を務め、生理・フェムケアの正しい知識の啓蒙も行なっている。思春期の娘ふたりと格闘中。
https://www.instagram.com/ukai_kyoko/

text:KYOKO UKAI