ライターのよしひろまさみちさんが5月10日(金)公開の注目映画をご紹介!

1/美男美女の下ネタ上等ラブコメ
『恋するプリテンダー』

真夏のオーストラリアを舞台にした『恋するプリテンダー』は、主人公がグッドルック過ぎ+ありえないシチュエーション+下ネタ上等という、典型的ハリウッド製ラブコメ。なんといっても、誰も不幸にならない最高の物語を、超明るいテンションで描いているからめちゃくちゃ面白い! なんか古くさい……とか思う方、ノンノン。主な舞台となるのは、主人公の姉の結婚式なんだけど、女性カップルですよー。笑いネタは古くても価値観はアップデート! こういう映画を映画館で観たかった! と思うはず。

『恋するプリテンダー』
story ロースクールの学生ビー(S・スウィーニー)は、ひょんなことで知り合った金融マンのベン(G・パウエル)と熱い一夜を過ごすが、ちょっとした行き違いで最悪な気分に。数年後、オーストラリアで開かれるビーの姉の結婚式で、2人は再会してしまい……。
監督・脚本:ウィル・グラック/出演:シドニー・スウィーニー、 グレン・パウエル、ガタ、アレクサンドラ・シップ、レイチェル・グリフィス ほか/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/公開:5月10日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国ロードショー

2/坂本龍一さん、最後のパフォーマンス
『Ryuichi Sakamoto | Opus』

昨年他界した世界的音楽家の坂本龍一さんが、最後に遺したソロ・コンサートの映像が長編映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』として公開されます。彼がお気に入りだったNHK509スタジオを使い、彼が信頼するスタッフ約30名が8日間かけて撮影した映像は全編モノクロ。そこに映し出される坂本さんは、文字通り最後の力を振り絞ったパフォーマンスを繰り広げます。披露するのは『戦場のメリー・クリスマス』(1983年)の「Merry Christmas Mr. Lawrence」や、YMO時代の名曲で最初で最後のピアノ・ソロ版「Tong Poo」などの20曲。彼がサウンドデザインを手がけた109シネマズプレミアム新宿で先行上映されます。

『Ryuichi Sakamoto | Opus』
story 坂本龍一が生前最後に配信で発表したソロ・コンサートを収録。2022年9月、彼がもっとも気に入っていたNHKの509スタジオで、彼のために作られたグランドピアノを持ち込み、厳選した20曲を披露。監督:空 音央/出演:坂本龍一/配給:ビターズ・エンド/公開:現在、109 シネマズプレミアム新宿にて先行公開中、5月10日より全国ロードショー
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text:MASAMICHI YOSHIHIRO 
otona MUSE 2024年6月号より