お笑いコンビ「極楽とんぼ」の山本圭壱さんと、元AKB48の西野未姫さんが“31歳差”の「年の差婚」をして話題になりました。あまりにも年齢差があり過ぎる結婚は、何かと話題になりがちなもの。しかし、世間の注目やネガティブな声にめげない愛と覚悟がなければ、結婚などできないのではないかと思います。一般人のケースでもそれは同じです。実例とともに見ていきましょう。

略奪婚をした相手は18歳年上

 優紀さん(44歳、仮名)は28歳のときに、18歳年上の正樹さん(62歳、同)と職場内不倫の関係になりました。

 当時、子どもがいなかった正樹さん。どうしても子どもが欲しかった彼は、関係がうまくいっていなかった妻と別れ、優紀さんと結婚することを決めます。この離婚に関する賛否(「元妻がかわいそう」など)はあると思いますが、正樹さんは48歳での離婚と再婚の決断でした。

 正樹さんは痛風持ちで、彼の体を心配した優紀さんは漢方の勉強を始めたり、オーガニック素材や自然食品に徹底的にこだわったりしました。そのおかげもあってか、正樹さんの痛風の症状が出ることも減りました。そして子どもが生まれます。

「夫は商社勤務で激務なんです。遅くまで仕事をしてその後、飲んで朝帰りをして、そのまま出勤する…なんてこともざらにあります。仕事の付き合いもあるので仕方がないのですが。家での食事はしっかりと管理して、体にいいものを取ってもらうように心掛けています。子どもの学費もかかるので長生きしてもらわないと」

 そう優紀さんが語ってくれてから数年たった頃、正樹さんが心臓まひで倒れたと報告がありました。幸いにも症状はあまり重くありませんでしたが、彼は小さな会社に転職し、収入が激減。住んでいた分譲マンションを売却し、賃貸物件へと引っ越しました。そして専業主婦だった優紀さんは再就職したそうです。

「自分で『彼と結婚したい』と決めて子どもを産んだのですから、全く後悔はしていません。しているとしたら……高収入の夫だからと『保険に入らなくていいか』と思って入らなかったことです。お金目当てだと思われることも嫌でした。心臓発作を起こしてしまったので、もう保険には入れないし、大変です。でも、前の奥さんと別れて私を選んでくれたので、感謝しています」

14歳年下夫と“ラブラブ”の幸せな日々

 真知子さん(52歳、仮名)は14歳年下の翔さん(38歳、同)と2年前に再婚しました。シングルマザーで3人の子どもを育て、全員が巣立ったタイミングに、職場で翔さんと出会いました。

「自分の仕事はここまで」と線引きをして、楽をしようとする社員が多い中、人が嫌がる仕事も率先してこなし、面倒見がよく、何かトラブルがあったときには先頭に立って解決する真知子さんの姿に、翔さんがほれ込んだそうです。

 翔さんが休憩時間におやつを渡したり、「ごはん行こう。子どもさんと一緒でいいから」と誘ったりと、猛烈なアプローチをしたといいます。

「アラフィフのおばさんですよ。3人の子持ちだし。絶対にからかわれていて、本気にしたらSNSとかに流されてバカにされるんだろうと思ったので、ずっと無視していたんです。そしたら何と、うちの成人した長男とたまたま会ってから仲良くなって、長男から『彼は本気だから付き合ってみたら?』と言われたんです」

 お付き合いをスタートする前に、「もう自分は子どもを産まないし、結婚するつもりなどない」と伝えたという真知子さん。それに対して翔さんは、「自分も子どもが欲しいとは思わない。一緒にいたいと思っているから結婚を前提に付き合ってほしい」と言ったそうです。

「毎朝、“行ってきます”のチューとハグをしてるんですが、した後もなかなか離してくれないんです。子どもと同じくらいの年齢の男性とこんなことになるなんて、全く想像していませんでした」

 優紀さんと真知子さん、それぞれの「年の差婚」のエピソードはいかがでしたか。優紀さんは一見大変な状況ですが、強くたくましく前を向いていて、その顔はとても明るく輝いていました。真知子さんは終始のろけっ放しで幸せにあふれていて、以前お会いしたときよりも若返っていました。現代では、女性がかなり年下の男性と結婚することも珍しくないようになってきました。かくいう私にも超年下夫がいます。もちろん終始のろけています。

 いくつになっても自由に自分らしく、恋愛と生活を楽しむ。そんな時代になりつつあることをとてもうれしく思います。「年齢が離れているから話題が合わない」「世間体が悪いだろう」という考えはナンセンスです。

 大切なのは、相手を大切にする気持ち。「私の目の前に現れてくれてありがとう。たまたま14歳も年が離れているけど、関係ないね」と寛容に受け止めることです。年齢という記号に惑わされず、恋も結婚も自由に楽しんでよいではありませんか。