教育メディア「おうち教材の森」を運営するARINA(仙台市太白区)が、「子育て支援として政府にしてもらいたい事は?」に関するアンケートを実施し、その結果を公表しました。

大学の学費に不安を感じる人も

 調査は5月1日、中学生以下の子どもがいる保護者200人を対象にネット上で実施しました。

 3位には「その他」(14人)がランクインし、「金銭以外で支援できることを考えてほしい」「自治体関係なく、医療費無料にしてほしい」などのコメントが寄せられました。

 2位は、「妊婦検診や出産費用の無償化」(20人)です。「子どもが産まれてからもお金はかかるが出産費用はかなりの額なのと妊婦だと働けないので補助が欲しい」「お金がこれからかかるのにそこに出費するのは痛い」「子どもを産むというだけでも金がかかるのは金に余裕のない人が多い世の中で最初から産みたがらない人が増えるから」といった意見が集まりました。

 そして、1位は、「大学までの教育費無償化」(128人)でした。理由として、「家庭によって教育を受けることができないのは、悲しい」「一番費用がかかる部分だし、教育がさらに格差を生むと思うから、教育だけは平等に受けさせたい」といったように、平等に教育を受けられる機会を求める意見が目立ちました。

 また、「高校、大学とかかる費用がどんどん高くなっていくのに、その年代では子ども手当も支給されず、何の支援もしていないから。ここの負担が大きくあると分かっているから、子どもを諦めたり、1人で我慢している家庭も多いと思う」「子育ての一番の不安は学費で、大学の学費が莫大(ばくだい)なのでそれを考慮するとどうしても産み控えてしまうから」など、大学進学にかかる費用が高額な点を懸念する意見も寄せられています。

 同社は、調査結果を受け、「少子化が加速する今、出産に対するハードルを下げることはもとより、目先の子育て支援ではなく、子どもが安心して成人、そして独り立ちできるまでの環境が整うことが大切ですね。また、女性は妊娠出産の時期は思うように仕事ができず、収入が減ってしまう場合も多く、その時期の出費はかなり不安に感じます」と指摘しました。

 その上で「子どもを産み、育てることに金銭などの不安がのしかかるより、子育ての楽しさに希望が持てる制度ができるとうれしいですね」とコメントしました。