紀文食品(東京都中央区)が、「はんぺん」に関する調査を実施。その結果を発表しました。

「食べたことがある」人は9割超なのに…

 同社によると、「はんぺん」と呼ばれるものは、実は全国にたくさんあり、「色や形、食感も多彩」とのこと。今回の調査は、関東が発祥といわれている、白くふわふわした軽い食感の「はんぺん」について、全国8エリアの20代〜60代以上の女性を対象に実施。計1600人から有効回答を得たものです。なお、対象者には事前調査で、画像を見て「はんぺん(ふわふわとした食感の白いはんぺん)を知っている」と回答した人としています。

 まず、「はんぺんを食べたことがあるか」について聞いたところ、「食べたことがある」と回答した人は全体の91%に上りました。エリア別では、東日本が96.0%、西日本でも85.2%と、全国で多くの人に食べられていることが分かります。

 一方で、「はんぺんが加熱調理をしなくても食べられることを知っているか」については、「知っている」が49.0%、「知らない」が51.0%という結果に。全体の半数以上が「はんぺんは加熱しなければ食べられない」と思っていることが分かりました。これについて同社は、「はんぺんは製造段階で加熱(ゆでる)をしているため、そのままでおいしく食べることができます」とコメントしています。

 また、同社によると、実ははんぺんは「高タンパク・低脂質」な食材の一つ。「牛肉や鶏卵と比べると同程度のタンパク質量を持ちながら、エネルギーと脂質が低い」のだそうです。しかし、「はんぺんが高タンパク・低糖質な食べ物だと知っているか」を聞いてみると、約4割の人が「知らない」と回答しています。

 調査結果を受けて、同社は「高タンパク・低脂質で、そのままでも食べられるはんぺんは、調理も手軽なので、これから暑くなる季節に積極的に活用いただきたい食材です」「紀文のウェブサイトでは、100以上のはんぺんレシピをご紹介しています」とコメントを寄せています。