日本はもう現金じゃなく仮想通貨天国だった!キャッシュレスで割り勘も家計簿も楽々になる時代

日本はもう現金じゃなく仮想通貨天国だった!キャッシュレスで割り勘も家計簿も楽々になる時代

こんにちは、ヨムーノ編集部です。  

テレビやネットでは、当たり前のように話題になっている仮想通貨やブロックチェーン。この仮想通貨の普及で私たちの暮らしは何が変わるのでしょうか。

ここでは、松田政策研究所代表、バサルト株式会社社長、社団法人ドローンシティ協会理事長などを務める松田 学さん著書『いま知っておきたい「みらいのお金」の話』(出版社:アスコム)の中から一部を抜粋・編集してご紹介します。

この本の登場人物 

カナ:社会人1年生。電子マネーもあまり使わない「現金派」で、最新のITにもうとい。

マツダ:金融、経済やサイバーセキュリティに詳しい「みらいのお金」の専門家。カナちゃんのご近所さん。

日本は「キャッシュレス後進国」で「仮想通貨天国」?

キャッシュレスで割り勘も家計簿も楽々になる?  
カナ:    
慣れの問題なのかもしれないですが、やっぱり現金じゃないと困る場面もまだあると思います。  

たとえば、お金が足りなくて友達にちょっと借りたいときは、現金が便利です。

マツダ:    
電子マネーは、まだ個人間での受け渡しに対応していないことが多いからね。  
だけど少しずつ普及してきているよ。「LINE Pay」などが有名だね。スマホのアプリにお金を入れておいて、直接、友達に送ったり受け取ったりできるんだ。その他にも個人間でお金を受け渡しできるアプリはいくつかあるよ。

カナ:  
知らなかった……。   
でもそれってすごく便利ですね。みんな1500円ずつね、と言って集めても、現金だと小銭がない人がいたりして、結構面倒だったりしますけど、電子マネーだったらピッタリ集められますもんね。

マツダ:  
そうそう、割り勘のときにはよくあるよね。  
こうやって、以前はできなかったことが技術の進歩でできるようになって、その便利さを体感すると意外とすぐになじむものなんだ。

カナ:    
たしかにそうですね。

マツダ:  
個人間の受け渡しは、割り勘が楽なだけじゃないよ。たとえば1500円で割り勘したときに、私が1000円しかなくて、カナちゃんに「500円出しておいて」とお願いしたとしよう。

カナ:    
500円の貸しですね。そういうのって、つい忘れちゃったりするんですよね。

マツダ:  
そうだよね。  
でも、私がいくら借りたかを忘れていても、電子マネーなら記録がちゃんと残っているので確認できる。カナちゃんが「早く返して」って言いたいときにもこの記録は役に立つね。

カナ:    
そうかあ。LINEのトークみたいに、履歴が残ると便利ですね。

マツダ:  
買い物するときも、いつ、いくら払ったか記録してくれるとしたらどう?

カナ:    
あ!レシートをとっておいて家計簿をつけたりしなくていいかも。

マツダ:  
そうだね。  
家計簿アプリといわれるサービスもあるけど、レシートを読み取ったり、金額を打ち込んだりすることさえ、しなくてもいいんだ。それができるのは、お金のやりとりをデータでやれるからだ。

カナ:    
そう考えると、現金派の私も心が揺らぐなあ。

マツダ:  
もちろん、どれだけキャッシュレス化が進んでも、現金が必要な場面は残るだろうね。  
スマホをなくしたとか、バッテリーが切れたとか、あるいは滅多にないけれども大規模な停電やシステムクラッシュで、ネットにつながらなくなるとかの場面では、現金が必要になる。

非常事のみの有用性なんだけどね。日本で戦後にインフレが起きたときに、物々交換が流行したのとちょっと似ているかもしれない。

電子マネーのここが不便

1.  個人間の受け渡しができない  
Suicaやnanacoのようなカード型電子マネーでは、他人から簡単にお金を借りることができない。どこかで友達と食事をして割り勘にしようとしても、お互いに小銭を渡せないので難しい。結局、レジで個別に支払うことになる。子どもに小遣いやお年玉もあげられないし、ご祝儀や不祝儀に使うこともできない。 

1.  対応しているお店もまだ少ない  
電子マネーが便利だからといって、現金を持ち歩かないでいると「当店では電子マネーは使えません」と言われて慌てることになる。クレジットカードがあればたいていは大丈夫だが、個人商店などではクレジットカードにも対応していないことがある。自動販売機ですら、まだ現金しか受け付けないことが多い。

1.  いくら残っているのかわからない  
カード型電子マネーは、残高をすぐに確認することができないので、覚えておかねばならない。現金の場合、財布を開けばだいたいいくら残っているかが一目でわかる。電子マネーは実体を持たないことが利便性につながっているが、いくら持っているのか目に見えないため不安になる人も多い。


日本で使われているお金のほとんどが、 実は現金じゃない  

マツダ:  
日本でも、何かあったときだけ現金を使うという人は少なくないよ。財布を持たずに、日常の買い物はクレジットカードと電子マネーで済ませて、それが使えないときのために紙幣だけを折りたたんで持ち歩いている、とかね。

カナ:    
私の周りにいないから、なんだか現実感がないなあ。

マツダ:  
そうは言うけど、実はカナちゃんだって現金よりデータ上のお金をたくさん持っているんだよ。

カナ:    
コンビニ払いも現金の私がですか?Suicaくらいしかないですよ。

マツダ:  
じゃあ、きみが持っているお金のうち、現金の割合はどれくらい?

カナ:    
今財布に入っているのは全部、現金です。

マツダ:  
財布以外にもお金はあるでしょう?

カナ:  
あ、そうですね。銀行の口座に預けてあるお金のほうが多いです。
  
マツダ:  
ほとんどの人がそうだろうね。では、その銀行口座のお金も現金かな?

カナ:    
預金は預金ですけど、現金を預けているので現金だと思います。ATMでも現金をちゃんと入れてますし。

マツダ:  
それなら銀行の金庫の中に、きみの預けた現金が積んであると思う?


カナ:    
えっと、それはどうかな。  
あってもおかしくないと思うけど。だって、銀行に行って全額引き出しますって言えば、出してくれるじゃないですか。

マツダ:  
きみ一人が行った場合はそうだね。  
でも、もしすべての預金者がいっせいに銀行に行って預金を全額引き出そうとしたら、きっと銀行は断るしかない。なぜなら、預かったお金の全額分の現金なんて置いていないから。  

カナ:    
そうか、私がATMで1万円を預けたからといって、銀行に「私の1万円」がとっておかれるわけじゃないって話でしたよね。

マツダ:  
そう前に話したね。  
電子のデータ上にしか存在していないお金だから、そういう意味では「電子マネー」とも言えるね。

カナ:    
そう考えると、私が持っているお金は現金よりデータのほうが多いです。

マツダ:  
実は、カナちゃんだけじゃなくて、日本にあるお金のほとんどが「データ上のお金」になるんだ。日本の名目GDP(国内総生産)の金額に対して、現金の流通量の割合はたったの20%しかない。

カナ:    
えーっ?こんなにお店で現金を使っているのに?

マツダ:  
個人がお店で使うお金は、たいした金額じゃないんだ。  
企業が企業にお金を払ったり、社員に給料を払ったりする額のほうがずっと大きい。そしてそれらは口座から口座へ振り込むデータ上の取引がほとんどだ。

カナ:    
そう言われるとそうですね。

マツダ:  
ちなみに、キャッシュレス化が日本よりも進んでいるスウェーデンでは、現金流通量の割合は対GDP比でわずか1.4%になる。

カナ:    
ほとんどないじゃないですか! 誰も現金を使わないんですか?

マツダ:  
スウェーデンの主要銀行が共同で開発した電子マネーの決済システムSwish(スウィッシュ)は、スマホアプリに相手の電話番号を入力するだけで、銀行口座から銀行口座への送金が簡単にできる。手数料もかからないし、どんな小さなお店でも使えるから、成人の9割が利用している。このアプリによって、スウェーデンでは現金を持ち歩かなくても、簡単にお金の受け渡しができるようになったんだ。

カナ:    
つまり「ちょっとジュース買ってきて」とか「飲み会の会費を集めま〜す」とかも電子マネーでできるようになったんですね。

マツダ:  
その通り。もちろん、ATMで現金を下ろして財布に補充なんて手間もない。銀行口座がそのまま財布みたいなものだ。

カナ:    
すごい!  
でもちょっと怖いかも。現金なら持っている以上の金額は使わずに済むけど、いくらでも使える電子マネーだとうっかり使いすぎてしまいそう。

マツダ:  
たしかにそうかもしれないね。でもそれは、貯金用の口座と生活費用の口座を分けるとか、使いすぎの場合は警告を出すとかで、いくらでも防止できる。むしろシステムの力を借りたほうが、お金の管理はしやすくなると思うよ。

「ツケといて!」は信用取引

なじみの店で、常連客が「ツケといて!」と言うシーンを何かで見たことがあるでしょうか?  
お互いに顔も人物もよく知っている人同士の取引では、いちいち現金決済をしないことがあります。1回ごとの現金のやりとりがわずらわしかったり、ちょっと手持ちがないケースがあったりするからです。

この場合、あとでまとめてお金を支払うことになります。  
この「ツケ払い」は、要するに信用取引です。相手が「あとで必ず払ってくれる」と信用できるからこそ、ツケは通用します。

お金を使わずとも、信用さえあれば取引はできるわけですね。  
お金が十分に流通していない時代の取引は、ほとんど信用取引でした。  

しかし、よほどよく知っている相手でない限り、信用取引はできません。そのため、お金が十分に流通するようになると、取引のたびに決済が完了する現金決済が主流になりました。 

こうして相手を選ばずに簡単に取引ができるようになったことで、経済が拡大し、文化や文明の交流も盛んになりました。
お金は取引を円滑にするのです。  

ちなみに、株式投資などでは「レバレッジをかける」という言葉が使われます。手持ちの資金以上の額で取引することで、これも証券会社が顧客を信用してお金を貸している形なので、信用取引の一種といえます。


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