Pascoブランドでおなじみの敷島製パン(名古屋市)は8月4日・5日の両日、東京・墨田区で開催中の「大昆虫展 in 東京スカイツリータウン」(以下、大昆虫展)で、昆虫教室「コオロギが未来のヒーロー?!“昆虫食”を調べよう!」を開いた。子どもたちに未来の食料問題について知ってもらい、環境負荷の低い次世代のタンパク源としての昆虫食の可能性を学んでもらうのが狙いだ。


 同社は持続的な食糧の安定供給を目指すSDGs(持続可能な開発目標)への貢献に向けた取り組みの一つとして、 2020年から昆虫食の食育や食品販売を行っている。オンラインショップでは、高崎経済大学発のベンチャー企業・FUTURENAUT(フューチャーノート)の食用コオロギパウダーを使用した、コオロギのフィナンシェやクロワッサンなどの「Korogi Cafe」シリーズを販売している。

 またその取り組みは、2021年に食品産業の発展に貢献した技術や商品などを開発した企業を表彰する「第51回 食品産業技術功労賞」(食品産業新聞社主催)の「環境・CSR部門」を受賞。同社の持続可能な食糧の安定供給への取り組みは、1918年の米騒動を受けて「食糧難の解決が開業の第一の意義」として1920年に創業した盛田善平氏の理念が脈々と受け継がれているものだという。

 大昆虫展のプログラム「コオロギが未来のヒーロー?!“昆虫食”を調べよう!」では、子どもたちに2050年の人口増加による世界的な食料不足や環境問題を知ってもらった後、世界的に注目される食用コオロギについてのクイズや昆虫食メニューを考えるワークが行われた。

 昆虫食のクイズでは、食用コオロギに必要な餌の量に関する問題が出された。ハンバーグ1個分(100グラムと仮定)の肉を育てるために、牛の場合はハンバーグ25個分(2,500グラム)の餌が必要で、一方、食用コオロギはハンバーグおよそ2個分(210グラム)で済むという話を聞いた子どもたちからは驚きの声が上がった。


 当日のプログラムに参加した滝口瑛大君(小学3年生・東京都)は「コオロギが食べられるなんて知らなかった。もらったコオロギフィナンシェを食べてみたい」と感想を語ってくれた。このほか参加者の中には夏休みの自由研究のために参加したという親子もいた。


 昆虫教室を開いた敷島製パン・経営企画部の松澤萌子さんは、「私たちの製品が少しでも未来の食の問題について考えるきっかけになればと思いプログラムを開催しました」と話す。

 また、敷島製パンでは、「コオロギの食育パンキット」を使った、未来の食について考える自由研究コンテストを8月31日まで募集している。