物価上昇が心配される一方で、大企業を中心に正社員の給料がアップするケースが目立っているが、アルバイト、パートの時給の実態はどうなっているか気になるところだ。そうした中、物価上昇(東京)は、2024年4月のアルバイト時給データを発表。この調査は、アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」など同社が運営するサービスに掲載されたデータをもとに集計した。

 それによると、4月のアルバイト・パートの平均時給は1359円と前年に比べて123円増、前月比では9円減だった、また「バイトル」に掲載された求人件数は約33万9000件となり、前年比11.3%増、前月比0.6%減だった。昨年の今ごろに比べて、時給は100円以上の上昇幅、求人は率にして2ケタ増となるなど、好調であることが示された。

 エリア別では、すべてのエリアで前年比プラスとなっている。関東エリアの平均時給は1429円(前年比159円増、前月比1円増)と過去最高を更新。東海エリアの平均時給は1270円(前年比77円増、前月比25円減)、関西エリアの平均時給は1309円(前年比65円増、前月比4円減)、九州エリアの平均時給は1391円(前年比212円増、前月比4円減)となった。

 一方、職種別の平均時給は、9職種中7職種の大カテゴリが前年を上回った。事務的職業は1341円(前年比21円減、前月比37円減)、専門的職業は1826円(前年比330円増、前月比21円増)、飲食の職業は1140円(前年比55円増、前月比2円増)、販売の職業は1169円(前年比92円増、前月比6円増)、サービスの職業は1258円(前年比13円増、前月比2円減)、運搬・清掃・包装等の職業は1352円(前年比90円増、前月比20円増)、建設の職業は1407円(前年比189円減、前月比40円減)、製造・技能の職業は1417円(前年比7円増、前月比6円増)、教育の職業は1549円(前年比65円増、前月比513円減)で、飲食に関しては過去最高を更新した。