ソニーは、Cinema Lineシリーズのシネマカメラ「FX30」を10月14日(金)に発売。10月4日(火)10時より受注を開始する。価格はボディのみが273,900円、XLRハンドルユニット同梱版が328,900円となる(ともに税込)。

プロの映像クリエイターを志す層(同社はFuture Creatorと呼称)をメインターゲットとしたモデル。筐体サイズはシリーズ最小の2021年発売機「FX3」と同様のサイズとなっているが、質量はさらに軽量の562gを実現。また、FX3はハンドルユニット同梱版のみの販売だったが、本モデルではターゲット層を考慮してボディのみの販売を実施。こちらをメイン商材としているという。

撮像素子は、本モデル用に新開発されたAPS-Cサイズ(Super35mm)のCMOSイメージセンサーを備えた「Exmor R」を搭載。動画撮影時の有効画素数は2,010万画素となっており、6Kオーバーサンプリングによる4K Super35mmフォーマット映像の収録を実現している。

映像エンジンは「BIONZ XR」を装備し、高い階調表現並びに忠実な色再現、低ノイズ性能などの高画質化を実現。4K120pの動画記録など膨大な映像データの処理やメニュー操作におけるレスポンスも向上している。

なお、4K120pの動画撮影について、FX3のクロップ率10%に対し、本モデルは画素数の高さや搭載センサーサイズの違い(FX3はフルサイズセンサー搭載)から、クロップ率は38%となる。ハイフレームレート撮影の主な用途であるスローモーション映像では「寄り」の画角で使うことも多く、事前の調査では「そこまで気になることはなかった」という意見も出たとのことだ。

映像の設定プロファイルとしてFX3にも搭載された「S-Cinetone」を搭載。同社のデジタルシネマカメラ「VENICE」のような色表現をカラーグレーディングなしで適用が可能。デフォルトの設定で自然な肌色やソフトなトーンを描画可能だとアピールする。

今年の7月にFX3がアップデートで対応したLUTファイルのインポートにはデフォルトで対応する。ピクチャープロファイル(PPLUT1〜4)として利用することで、カメラ内で映像としてそのまま記録されるので、編集時の色調整を簡略化できるという。

また、ポストプロダクション所為を前提としたLog撮影モード(Cine EI/Cine EI Quick/Flexible ISO)では、好みのLUTファイルをカメラモニター映像に表示しながら、最大のダイナミックレンジでノイズを抑えたクリアな映像収録を実現した。

ISO基準感度は100 - 32,000となるが、ISO 800とISO 2500の2つのISO感度(デュアル・ベースISO)を搭載。ほぼ同等のノイズレベルで明るい場面と暗い場面で基準感度を使い分け可能。さらに、4:2:2 10bit記録の豊かな階調により編集時の自由度がを向上させたとする。

同社αシリーズ譲りの先進テクノロジーとして、リアルタイム瞳AFやタッチトラッキングに対応。プロからの定評あるAFトランジション速度やAF乗り移り感度、AFアシストやフォーカスマップ、ブリージング補正といった最新のAF技術も多数搭載する。また、光学式5軸ボディ内手ブレ補正、補正効果を内蔵する「アクティブモード」を備える。

ボディには5つの1/4-20 UNCネジ穴が開けられており、高いカスタマイズ性を確保。タリーランプはカメラ前面(上面)、背面に1基ずつ配置。動画記録中は強調表示としてモニター画面にも赤枠表示し、REC忘れや逆RECを防ぐ機能が備えられている。また、FX3同様本体に冷却ファンを装備することで、効率的な排熱処理を実現。これにより4K60pの長時間動画記録が可能となっている。

背面部には3.0型液晶・約236万ドットのバリアングル液晶を搭載。7月のFX3アップデートで導入された直感的なレイアウトの新しいメニューUIをデフォルトで表示する。撮影待機中の画面では、ファンクションメニューをスワイプアップで呼び出すことも可能だ。

カメラ部分はEマウントを採用。計70本の同社製Eマウントレンズ(記事執筆時点)と組み合わせて使用が可能だ。なお、本機はあくまで動画機という立ち位置のため、静止画の連写性能およびフラッシュ機能は非搭載となる。

インターフェイスには、ヘッドホン端子として3.5mmステレオピンジャック、USB Type-C、16ビットRAW出力にも対応したHDMI Type-Aを1系統ずつ備える。記録スロットはCFexpress Type AカードとSDカードの両方に対応したデュアルスロットとなる。

本体の外形寸法は、129.7 W×77.8H×84.5Dmm (突起部除く)。質量は562g。

また、本製品の発売に合わせ、FX30と対象レンズを同時購入すると最大20,000円をキャッシュバックする「クリエイター応援キャンペーン」を実施。キャンペーン期間は10月14日から2023年1月10日まで(予約期間含む)。

対象レンズは5本で、レンズに応じて10,000円/20,000円のキャッシュバック額を用意。10,000円のキャッシュバック対象となるレンズは「E PZ 10-20mm F4G」「E 15mm F1.4 G」「E PZ 18-105mm F4 G OSS」の3本。20,000円のキャッシュバック対象モデルは「FE 24mm F1.4 GM」「FE PZ 16-35mm F4 G」の2本。キャンペーンの申込期間は1月24日までとなっている。