任天堂とイルミネーションが共同制作した映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は大ヒットを続けており、世界興行収入は6月1日時点で12億8800万ドルに達している(配給元の東宝東和による発表)。『アナと雪の女王』を超え、アニメ映画の世界興行収入歴代2位という快挙である。

そんな熱気に沸くなか、任天堂とイルミネーションが続けて「ゼルダの伝説」を題材にした映画を制作する契約をほぼ完了したとの噂が報じられている。

これは映画評論家のジェフリー・スナイダー氏がポッドキャスト番組「THE HOT MIC」で述べていることだ。前回の番組中に情報源から連絡があったものの寝かせておき、改めて発表することにしたという。

すでに、公式発表の日は近づいているとのこと。ユニバーサル・スタジオ(イルミネーションの親会社)が任天堂と「ゼルダの伝説」について大きな契約を締結しており、次の任天堂とイルミネーションとのフランチャイズ映画になりそうだという。

そしてスーパーマリオ映画の成功もあり、次回作ではユニバーサルがかなりの制作費用を負担するとのこと。フランチャイズ映画はキャラクターや世界観のIPを基盤としているだけに、任天堂の立場が強いようだ。

「ゼルダの伝説」は37年もの歴史あるシリーズであり、最も成功したIPの1つではあるが、これまで映像化されたのは、1989年に米国で放映された全13話のTVアニメシリーズだけだ。

またNetflixも、2015年に実写ドラマ化に取り組んだものの、The Wall Street Journalにリークされた記事を受けて、任天堂が白紙に戻したとの証言もあった。

さらに興味深いのは、「スターフォックス」のクレイアニメまで巻き添えになったとされることだ。制作を担当するはずの英カレッジユーモアには、ゼルダの生みの親でもある宮本茂氏も来社して詳細を話したというが、上記のリークによって任天堂IPの映像化がすべて中止されたと語られている。

おりしもゼルダの新作ゲーム「ティアーズ オブ ザ キングダム」は、発売からわずか3日間で1000万本を売り上げ、ギネス世界記録「最も早く売れた任天堂ゲーム」を達成している。このタイミングで映画化の話が動き出すのはなんら不思議はなく、間近に迫っているという正式発表を期待したいところだ。

Source: THE HOT MIC(YouTube)

via: Wccfech