米Netflixは、オリジナル作品公開のインターバル期間にユーザーが離れていくのを防止するため、2021年から日本を含む世界各国でゲームソフトの配信を展開し始めた。このサービスは、Netflix加入者なら追加料金なしでゲームが楽しめるというもので、対応するのはAndroidおよびiPhone / iPad向けのモバイルゲームだ。

映画やドラマも好きだしモバイルゲームも楽しむ、という人には、このサービスはありがたいもののはずだが、アプリ配信に関するデータ企業Apptopiaによる調査から、このサービスを利用しているのはNetflix加入者全体の1%にも満たないことがわかったと、CNBCなどが伝えている。

調査結果によると、Netflixのゲーム配信サービスを利用しているのは1日あたり平均170万人ほど。なんだけっこういるじゃないか、とも思える数字だが、Netflixの加入者は(最近100万人ほど減少したとはいえ)全世界に2億2100万人もいる。

Netflixは2021年第4四半期の決算で、COOのGreg Peters氏が投資家に対し、ゲーム配信サービスはすぐに黒字化することはないだろうとの予測を示していた。とはいえ、ゲーム配信の重要性はNetflix離れの傾向が現れているこの数か月の間に高まっている。以前Netflixは、ライバルに該当する企業として、同業者よりもTikTok、そしてゲーム開発企業でPC向けゲーム配信プラットフォームも展開しているEpic Gamesの名を挙げていた。

ドラマや映画以外に費やした金額をほとんど明かしていないNetflixだが、ゲーム配信のための投資もそれなりの額を費やしているようだ。今年はじめにはモバイル向けに『ストレンジャー・シングス』や『ウォーキング・デッド』のゲームを開発するNext Gamesを7200万ドルで買収した。最近でも、いくつかの人気インディーズゲームのモバイル向け独占販売権を得ている。

現在のところ、このサービスでユーザーに配信されているゲームの数は26本と多くない。だが今後オリジナル作品を題材にした『Queen’s Gambit Chess』などのリリースが予定され、年内には50タイトルほどに拡充される予定だという。

現時点では、Netflixは加入者にゲーム配信サービスを積極的にアピールしておらず、実験的なサービスとしての意味合いが強いようだ。だがNetflixの共同CEOで共同創設者のReed Hastings氏が今年1月、「この分野で最高のものを提供し、加入者を満足させなければならない」「われわれはほかとは違う価値を持たねばならない。ただそれをやっているだけでは意味がない」と述べていたことを考えると、そろそろ本腰を入れるべきときが来ているかもしれない。

Source: CNBC

via: The Verge

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