アップルは本日より、心房細動履歴機能を日本のApple Watchユーザーが利用できるようにした。これまで米国など多くの機能で提供されていた機能だが、日本でも利用できるようになった。

iOS 17.0以降とwatchOS 10.0以降で、心房細動と診断されたユーザーは、心房細動履歴機能を有効にすることで、心房細動の兆候を示した時間の推定値などの重要な情報にアクセスすることができる。

実際に「ヘルスケア」アプリで使用開始しようとすると、生年月日や心房細動の診断歴が聞かれ、診断されたことがあると回答しないと機能をオンにできない。

これまでアップルは、Apple Watchユーザーに高心拍数と低心拍数の通知、心肺機能の通知、不規則な心拍の通知、心電図アプリなどを提供してきた。今回、これらに心房細動履歴機能を加える。

アップルによると、日本には、心房細動がある人が約100万人いると推定されているという。心房細動は、治療をせずに放置すると脳卒中につながることもあると言われている。本機能をオンにし、心房細動の兆候を示した時間の推定値を得ることで、生活習慣や健康的な体重の維持、心臓に良好な食生活などに改善することができる。

心房細動履歴機能では、ユーザーが週ごとに通知を受け取り、心房細動に関わる可能性がある生活習慣要因の詳細な履歴を、ヘルスケアアプリで確認できる。心房細動と生活習慣要因の履歴が記載されたPDFをダウンロードでき、これをかかりつけの医療機関との情報共有に利用できる。