コロナ禍で家計の状況が変わった人も多いことでしょう。先行きが不透明なこの時代だからこそ、お金に関して注意するべきポイントがあります。将来も安心して暮らせるように、対策を考えましょう。

※本稿は、『くらしラク〜る♪』2021年7月号より、内容を一部抜粋・編集したものです。


"繰り上げ返済"よりも、"1年間の生活資金"の確保を!

昨年4月に緊急事態宣言が発出されて以来、コロナ禍の影響を受け続けている家計は多いのではないでしょうか?近年はまた、自然災害も多く発生しています。将来の家計不安がぬぐえない状況の中、今からできる家計防衛策を考えてみましょう。

まず、一番大切なのは「現金」です。収入が減っても、生活を維持するためには絶対必要です。最低でも3カ月分、できれば1年分の生活費を確保したいところです。

ここで、マイホームを持つ、ある女性のお話をしましょう。彼女はまとまったお金ができると、住宅ローンの繰り上げ返済に充てていました。借入残高が減り、返済期間が短くなることに喜びを感じていました。

ところが、このコロナ禍で収入が減り、預貯金を切り崩しての生活になってしまいました。手元の預貯金が少なくなり、とうとうお金を借りなくてはいけない事態になりそうとのこと。

住宅ローンの繰り上げ返済ばかりに気を取られ、足元の生活資金があやうくなっていたのです。住宅ローンの繰り上げ返済より、まずは生活資金としての貯金を優先するべきでした。

住宅ローンの繰り上げ返済をしたつもりでお金を貯ため、いざという時の生活資金に。何事もなければ一気に繰り上げ返済もできます。先行きが不透明な今だからこそ、すぐに現金化できる預貯金を大切にするべきです。


預貯金が増える仕組みを整える

また住宅ローンには、返済している人が亡くなった場合、返済が免除になる団体信用生命保険があります。繰り上げ返済をしていると、この保障額を減らしていることにもなります。

必要以上に繰り上げ返済をすると、手元の生活費の不足はもちろん、死亡保障の縮小につながることも覚えておきましょう。

今後も安定した家計を維持できるように、黙っていても預貯金が増えていく仕組みを整えましょう。それには、給与などの収入口座から自動引き落としをして、積立預金をするのがおすすめです。

積立預金をした残りのお金で生活ができれば、ストレスなく家計が安泰化します。お金を貯めることが目的になってはいけませんが、お金がないと生活が厳しくなる場面もでてきます。

また、本当はやりたかったことや夢をあきらめないといけない場合もあります。お金が自然と貯まる仕組みを上手に作って、安心して暮らし、夢を語り合える家計を目指してください。