自然豊かな島で生まれ育ったヒロインのモネが、気象予報士を目指して奮闘する連続テレビ小説『おかえりモネ』(毎週月曜〜土曜/総合 午前8時〜8時15分、BSプレミアム・BS4K 午前7時30分〜7時45分 ほか)。

 5月17日の放送開始が目前に迫ったいま、主題歌の『なないろ』、虹の「7色」、そして女性セブンの「セブン」にかけて、7つの魅力をピックアップ。語りを担当する竹下景子さんに、じっくり解説していただきました!

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【1】清原果耶演じる“自然体”なモネ

 主演の清原果耶さんはモネが18才になったときから演じています。実は、昨年秋にクランクインしたとき、清原さんもちょうど18才! 彼女自身が、少女から大人の女性へ成長する過程を見守っていけるのは、新鮮だし、贅沢に感じています。

 現場での清原さんはとても自然体。自然体だからこそ、多感な年頃を生きるモネらしさがリアルに表現されています。ついつい、彼女が“演じている”ということを忘れそうになるくらいでした。

【2】海・山・空、美しい景色

 モネの家族・永浦家が暮らす島と、モネが新しく生活を始める登米の山々。同じ宮城県でも趣がまったく違う2つの舞台は、海の青や森の緑、どちらも非常に美しい! 

【3】優しくて強い、気仙沼の人々

 私自身、震災の前から気仙沼、それもドラマに出てくる島のモデルになっている場所のかたがたと親交があり、雅代という島の女性を演じることは運命のようにも感じています。

 漁師の町である気仙沼の女性たちは、訪れた人を受け入れる優しさと、夫や息子を海に送り出し、帰りを信じて待てる強さがあるんです。島には、私が「お母さん」と呼ばせていただいているかたがいて、語りを読むときに彼女の留守電を聞き直すこともあります。気仙沼の、“まあるい言葉”を思い出すために。

【4】震災の痛みを細やかに描く

 ドラマは、1995年の秋にモネが生まれるところから始まり、すぐに2014年に切り替わるのですが、その間の2011年には東日本大震災が起きています。温かい家族、明るい人々であっても、ふとしたときに、まるで火山のマグマが噴出するようにその記憶がよみがえってくる。

 安達奈緒子さんの脚本は、震災そのものをストレートに描かなくとも、そんな心情を丁寧に表現していると思いますね。

【5】ステキな夫・龍己さん

 本当にステキなんです、私の夫は(笑い)。私自身も、雅代さんも、龍己さんのことが大好き! 龍己さんを演じる藤竜也さんとは2度目の共演になりますが、昨年秋に久しぶりにお会いしたときは、緊張しちゃいました。

 そうしたら、あの真面目なお顔で冗談を言って和ませてくださったり、夫婦として写真を撮るときは「ギュッと抱いてもいいですか?」とおっしゃったりして、本当にもう、ステキ! 脚本には書かれていませんが雅代が龍己さんに惚れての恋愛結婚だったのは間違いないと思ってます。

【6】「理想のカップル」なモネの両親

 内野聖陽さん演じるモネの父・耕治は、母の雅代から見ると「しっかりしなさいよ!」と言いたくなるくらい頼りない人。でも、そこがまたかわいいところでもあるから困ったものなの(笑い)。

 内野さんは子煩悩な父親を、チャーミングに演じていらっしゃいます。そんな夫を傍でしっかり支えるのが、鈴木京香さん演じる妻の亜哉子さん。まさにふたりは、バランスの取れた「理想のカップル」なんです。

【7】「一日の活力」を届けてくれる!

 私自身は、5回目の朝ドラ出演。皆さんが楽しみに見てくださっているのを、何度も肌で感じてきました。朝の忙しい時間にドラマを見てホッとしたり、今日も一日頑張ろうという気持ちになってくださったら、とてもうれしいですね。

 半年間という長い期間にわたって朝ドラを見ていると、自分が過ごす日々と登場人物の人生がシンクロすることもあります。人と人とのふれあいの温かさ、生きていくことの難しさを感じられる、非常に見応えのあるドラマだと思っています。

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朝ドラ名物「語り」にも注目!

 朝ドラの見どころの1つが、誰がどんな視線で「語り」をするか。『おかえりモネ』では、モネを生まれたときからかわいがり、家族全員のことを包み込むように見守る祖母・雅代が、優しくモネに話しかけるように語る。

「竹下さんは、演技はもちろんのこと、声だけでの表現も非常に優れているかた。ドラマ全体を優しく包んでくださっています」(制作統括・吉永証氏)

 物語の当初から、すでに故人となっている雅代。だからこそ、「モネがどう生きていこうかと悩み、頑張る姿に、ハラハラしたり応援したり。思いの丈を語りかけている感じです」(竹下さん)という。愛情いっぱいの語りになること間違いなし!

【プロフィール】
竹下景子/1953年9月15日生まれ。1973年にNHK銀河テレビ小説『波の塔』で本格デビュー。数多くのテレビドラマ、映画、舞台に出演し、連続テレビ小説は『ぴあの』『純情きらり』『ゲゲゲの女房』『わろてんか』に続いて5作目の出演となる。

写真/提供NHK 取材・文/工藤菊香

※女性セブン2021年5月20日・27日号