15年半の結婚生活にピリオドを打った市村正親(72才)と篠原涼子(47才)。慰謝料、財産分与はなく、長男と次男の親権は市村が持つという。離婚の背景と2人の子供の今後について、放送作家でコラムニストの山田美保子さんが分析する。

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 市村正親と篠原涼子が離婚を発表。多くの方が疑問を抱いたのは「親権は市村」という二人の選択だったのではないか。

 日本の場合、親権は女性側がもつことが多いうえ、72歳と高齢の市村には大変なのではないかというのが世間の見方である。

 夫妻のコメントには「父の背中を見せて育てていきたいとの市村氏の希望と父のようにたくましく育ってほしいとの私の願いが一致し市村氏が持つことを子供たちとも話をしまして決定致しました」と記されていた。

 これを私は、市村は息子さん二人を自身のようなミュージカル俳優に育てたいという想いがあり、息子さんもそれを希望しているのではないかと読んだ。

『女性セブン』8月12日号では、篠原の知人のコメントとして「実は長男はこの秋に、舞台出演が決まっているそうです」と報じている。

 ピンときたことがある。2017年11月、『1周回って知らない話SP』(日本テレビ系)で市村と共演させてもらったときのこと。当時68歳にして、2021年まで舞台のスケジュールが埋まっているほどミュージカル界には、なくてはならない存在の市村がスペシャルゲストとして登場したのだ。

市村は2人の息子を連れてジャニーズの舞台へ

 番組のメインは、イギリスで、蜷川幸雄氏が手掛けたシェークスピアの舞台『NINAGAWA・マクベス』に出演する市村の密着。舞台へ賭ける情熱や、街中で若者に話しかける気さくな素顔が描かれていた。

 スタジオでは、当然、妻・篠原や息子さんの話になった。なかでも私がもっとも覚えているのは、市村が息子さんを連れてジャニーズなどの舞台を観に行っているというエピソードだった。

 ジャニーズ事務所のアーティストの中で、市村が公私にわたって交流があるのはKinKi Kidsの堂本光一。息子さんたちは、堂本主演の『Endless SHOCK』のシーンを家で真似しているとも聞いた。

 夫妻に別居報道が出たのは、翌2018年だ。コロナで篠原が年下男性と深夜に会食をしている様子が度々報じられるも、それは市村公認と言われてきた。

 そして別居理由は「コロナ」とされている。共に精力的に仕事をしていた夫妻は、互いのカンパニーに迷惑をかけないように、自主隔離を選んだということなのか。

 ちなみに当時の篠原の出演作をたどると、映画『北の桜守』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』『人魚の眠る家』がいずれも2018年公開、翌2019年は『今日も嫌がらせ弁当』が公開される。舞台は2018年の『アンナ・クリスティ』に主演。まだ「コロナのコの字」も出ていない頃の話だ

 そんな中、コロナが影響を及ぼしたのは2020年11月から翌2021年5月までオンエアされた連続テレビ小説『おちょやん』(NHK)だろう。

 が、同ドラマが撮了しても、夫妻の別居が解消されることはなかったという。

 実は昨年4月、篠原涼子も『1周〜SP』のゲストに来ている。「長男は私似で、次男が完全に向こう(市村)」、市村を「三男」と言い切り、笑わせた篠原。このときは、まさか二人が離婚してしまうとは思いもしなかった。

ミュージカルスターの父を目指す?

 話を二人の息子さんの進路に戻そう。幼少期から父やジャニーズの舞台を観ていて、興味を示しているうえ、“父の背中”を追いたいと希望している息子さんたちの夢は、ミュージカル界のスターではないのか。

 籍を置くのは「劇団四季」だろうか、それとも「ジャニーズ」だろうか。

「劇団四季」といえば、ジャニーズ事務所の第1号アーティスト、「ジャニーズ」のメンバー、飯野おさみは、1967年、グループ解散後、渡辺プロダクションを経て、1972年、「劇団四季」に入団したベテランミュージカルスターだ。

 また、ジャニーズJr.第1期生で、「JOHNNYS’ ジュニア・スペシャル」としてレコードデビューを果たした畠山昌久さんも、ジャニーズ事務所退所後、「劇団四季」で活躍していらした。

 逆パターンでは、Travis Japanの川島如恵留だ。川島はジャニーズ入所前の2005年〜2007年、「劇団四季」の『ライオンキング』でヤングシンバ役として出演していた華麗なる過去が。「劇団四季」と「ジャニーズ事務所」は、このように切っても切れない間柄なのである。

 もう一つは、ジャニーズ事務所に入所していた大物二世の存在である。有名なのは、京本政樹の息子で、ミュージカルでの主演経験をもち、SixTONESとしてCDデビューした京本大我だが、他にも、松方弘樹さんの長男、仁科克基(旧名・目黒正樹)や峰竜太の長男、下嶋兄、そして森進一の長男らがジャニーズに所属していた。もっとも松方さんや峰の場合は、「礼儀や規律が厳しいジャニーズに息子を“指導”してもらう」狙いがあったとも聞いている。

 が、もしも市村の息子さんたちがジャニーズに入るなら、ズバリ、滝沢秀明氏や堂本光一の元、“舞台班”のJr.を目指すのではないか。

 繰り返しになるが「もしも」の話、市村の息子さんが帝国劇場や日生劇場、シアタークリエ、新橋演舞場などに立つようなことがあったら、私も必ず観に行きたいし、追いかけたい。

 そして、ジャニーズの“舞台班”ファンの皆さんは、「劇団四季」や「宝塚歌劇団」の俳優らに詳しく、観劇マナーや拍手、スタンディングなどの“お作法”が完璧で、もちろん、ジャニーズのアーティスト同様、市村正親をリスペクトしている。もしも市村の息子さんがジャニーズ入りするなら大歓迎して応援すると思われる。

 勝手に(!)夢は膨らむばかりだ。