「リクエスト」で判定覆った審判はレッドカードで退場処分!

「リクエスト」で判定覆った審判はレッドカードで退場処分!

 プロ野球で今季から導入された「申告敬遠」「リクエスト」の2つのルール改正は賛否両論を巻き起こしている。“カミソリシュート”を武器に通算201勝を挙げ、野球殿堂入りを果たした平松政次氏(70)は、「野球の醍醐味が変わってしまう」と危惧する。

 * * *
 1965年のドラフト制度以降、DH(指名打者)にFA制度と、メジャーに倣ってルールが改正されてきたが、近年は納得いかないものが多い。「申告敬遠」がまさにそうだよね。

 球審に敬遠の意思を伝えれば投げなくて済むのだから、ピッチャーにとっては楽でしょう。ただ、たった4球が数々のドラマを生んできたのも事実。元阪神の小林繁が、開幕戦の9回2死一、三塁から敬遠球を暴投してサヨナラ負けした試合(1982年)や、新庄剛志(当時阪神)が敬遠球をサヨナラヒットしたこともあった(1999年)。客席からもヤジが飛び、全力で投げなかった4球が次の打者への投球に影響したものだ。

 一昨年から導入されているコリジョン(衝突)ルールだって、野球の醍醐味がなくなってしまうよ。外野からの返球が逸れるのは当たり前。ランナーはキャッチャーをかい潜ってホームにタッチするのが見どころであって、その迫力が半減したと感じるのは私だけではないと思う。

 一番首を傾げたくなるのは「リクエスト制」だね。そもそもメジャーでは、「チャレンジ」として導入されていて、スタジオにいる分析官が一括して判定を下す仕組み。対して日本の「リクエスト」は、判定した審判本人が自分で映像を確認して判定を覆す。

 これは「私の眼は節穴です」と認めているようなもので、審判にとっては屈辱的なことのはず。昔は“俺がルールブックだ”と、三原(脩)監督の抗議を退けた審判・二出川延明さんのように、「審判の判定は絶対」が野球の基本だったんだけどな。

 驚いたのは、今年の前半戦で判定が覆ったケースは全体の35%にものぼるということ。私には、際どい判定の時、審判に「どうせリクエストになるだろう」という気持ちが働いて、判定に真剣さが足りないのではないか、と思えてならない。

 選手同様、審判にとっても「プレーは1回きり」の真剣勝負。この「リクエスト制」が今後も続くなら、得点や勝敗に直接かかわるような誤審をした審判にはレッドカードを出したらどうか。ミスジャッジしても点数に絡まなければイエローカードで厳重注意。先日(6月22日)のオリックス対ソフトバンク戦のようなとんでもないケース(※)は無期限出場停止にする。そうすれば、真剣に判定するんじゃないか。

【※一度はファウルと判定された打球が「リクエスト」の結果本塁打となったが、試合後の再検証でファウルだったと審判団が“誤審”を認めた】

※週刊ポスト2018年8月17・24日号


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