池井戸潤氏の新機軸ホラーミステリーを中村倫也主演で映像化する木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』。

川口春奈がヒロインを演じることが発表された本作に、待望のキャスト続報が到着。

満島真之介、古川雄大、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、山本耕史、生瀬勝久という名バイプレイヤーたちがズラリ勢揃いする。

◆池井戸潤×中村倫也がタッグ!新機軸の田園ミステリー

『ハヤブサ消防団』は、山間の小さな集落を舞台に描く、戦慄の田園ミステリー。

物語は、スランプ気味の作家・三馬太郎(中村倫也)が亡き父の故郷“ハヤブサ地区”に移住するところから幕を開ける。

都会のストレスから解放され、穏やかな生活をスタートしたはずの太郎だったが、地元の消防団に加入したことを機に連続放火や住民の不審死など怪事件に次々遭遇。

ハヤブサ地区を守るべく真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たる。

長閑な田舎町・ハヤブサの深層で、いったい何がうごめいているのか? 予測不能なストーリーが怒涛のように展開していく。

◆「クセ者揃い」濃密な演技合戦が早くもぼっ発!

主人公・太郎を迎え入れる消防団のメンバーには、演技巧者たちが集結。

満島真之介が演じるのは、ハヤブサに移住した太郎と真っ先に友人となる陽気な青年・藤本勘介(ふじもと・かんすけ)。

満島は消防団員を演じる百戦錬磨の先輩たちのことを「個性派イケおじのみなさま」と評し、「それぞれの個性が爆発したとき、どれだけのものが生まれるのかワクワクしています。こんなに楽しい夏はなかなかない!」と豪華な顔ぶれに大興奮している。

『エルピス −希望、あるいは災い−』(2022年/フジテレビ)、『リバーサルオーケストラ』(2023年/日本テレビ)で強烈な存在感を放った岡部たかしは、消防団の“インテリ担当”徳田省吾(とくだ・しょうご)にふんする。

岡部は「おもしろくてぐんぐんに読んだ、『ハヤブサ消防団』。その一員になれることに感激」と話し、原作のおもしろさに魅了されていることを告白した。

昨年、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)で暗殺者を“怪演”しSNSで話題をさらった梶原善は、副分団長・森野洋輔(もりの・ようすけ)に。

「キャストを聞いたらクセ者揃いだったので、その中に入れていただけるのは純粋にうれしかった」と、腕に覚えのある役者たちとの“演技合戦”にテンションを高めている。

どんな役でも難なくこなすベテラン・橋本じゅんは、喧嘩っ早く熱血漢の分団長・宮原郁夫(みやはら・いくお)に魂を注入。

「間違いなく過酷なロケになるので、これまで以上に趣味のキックボクシングとブラジリアン柔術に通って気力と体力向上を目指します」と、役柄同様、夏本番の撮影に向けて熱い闘志をみなぎらせている。

そして、消防団の空気をピリッと引き締める古株・山原賢作(やまはら・けんさく)を演じるのが、緩急自在の名優・生瀬勝久。

太郎にとって賢作はともに怪事件の謎を追う頼もしい存在だが、生瀬もまた「池井戸作品は、登場するキャラクターがとても深く描かれている印象。オファーをいただいたときは、自分がどの部分のキャラクターを担うのかなとワクワクした」と語り、大きなパワーで作品を支えていく決意をコメントににじませた。

主演・中村倫也を囲む消防団シーンの撮影はこのほどスタートしたが、キャストたちから大小さまざまなアイデアが持ち込まれ、現場は和気あいあい。

まだインして数日にもかかわらず、満島いわく「すでに“シーズン3”やってるくらいの仲の良さ(笑)」とのことで、彼らのチームワークがそのまま団員たちの絆を体現する形となっている。

◆古川雄大、集落に食い込む営業マンを怪しげに熱演!

消防団メンバーのほかにも実力派キャストがこぞって出演。

ハヤブサ地区に出入りする怪しげなソーラーパネル営業スタッフ・真鍋明光(まなべ・あきみつ)を演じるのは、高い表現力で舞台から映像まで話題作に引っ張りだこの古川雄大。

礼儀正しく親切な真鍋は集落の人々に受け入れられているが、太郎は“ある事実”から彼に疑惑のまなざしを向ける。

深い影をたずさえる真鍋という役柄に、古川は「怪しさも際立たせつつ、内に秘めた彼のドラマやそれぞれのキャラクターとの関係性をきちんと表現していきたい」と真摯に向き合うことを約束。

40年以上のキャリアを誇りながら今なお進化を止めず、八面六臂の活動を続ける山本耕史は、主人公・太郎の担当編集者・中山田洋(なかやまだ・ひろし)を演じる。

『この恋あたためますか』(2020年/TBS)では中村と敵対する上司を演じた山本。「今回はお互いまったく違う役柄ですので、新たな関係での応酬を楽しみにしています」と、作家と編集者という濃い関係性での芝居に期待を語っている。

このほか、麿赤兒、村岡希美、小林涼子、金田明夫ら充実の個性派キャストも参戦。今年デビュー50周年となる大和田獏らの出演も決定した。

ひと癖もふた癖もある実力派キャストたちが、“不穏な夏の物語”を描き出していく。