西山浩司、『太陽にほえろ!』出演中に髄膜炎。まっすぐ歩けず“主役の話”も変更に

西山浩司、『太陽にほえろ!』出演中に髄膜炎。まっすぐ歩けず“主役の話”も変更に

©テレビ朝日

あの萩本欽一さんに見いだされ芸能界デビューし、山口良一さん、長江健次さんとともに「イモ欽トリオ」として歌手デビューも果たした西山浩司さん。

デビュー曲の『ハイスクールララバイ』に続く『ティアドロップ探偵団』も大ヒットを記録。楽曲の合間にバク転やバク宙も披露するなど、身体能力が高いことでも知られ、『スポーツマンNo.1決定戦』(TBS系)では番組の常連に。

自身が大ファンだったという『太陽にほえろ!』(1986年)では、歴代刑事の中でもピカイチの運動能力を誇るDJ刑事(太宰準)を熱演して話題を集めた。

©テレビ朝日

◆原因不明の髄膜炎で2週間の絶対安静のはずが…

デビュー当時から芸能人運動会などで活躍してきた西山さん。『スポーツマンNo.1決定戦』では上位を狙える常連となり、瞬発力とスピードが勝負の「ビーチフラッグス」では4度決勝進出を果たしている。

「僕は第4回から5年間出たんですけど『無冠の帝王』って言われていましたね。『ビーチフラッグス』は4回決勝に出てるんですけど、一度も勝てない。最初に出たときの決勝なんて相手はケイン(コスギ)で、彼は22歳、僕は37歳ですからね。普通勝てないでしょう?あと10年早く番組が始まっていたら優勝できたかもしれないですけどね(笑)」

−41歳まで5年間挑戦されたわけですか−

「そうです。それで、僕が41歳のときに『マッスルミュージカル』の立ち上げに参加して、最年長で僕が座長をやらせてもらいました。

ゴールデンウィークでしたけど、“伝説の5日間”って言って、『赤坂ACTシアター』が超満員。その千秋楽に僕は腕を脱臼して演じることができなくなっちゃったというアクシデントもありました。それもずっとドキュメンタリーで撮影していたので番組にもなったんですけど」

−それから数年後、そのマッスルミュージカルにお嬢さんも出演されたそうですね−

「僕の娘だということは言わずにオーディションを受けたみたいです。小さいときから『朝日生命体操クラブ』に毎日通って、お正月以外は休みもなく、毎日体操をやっていたんですよ。それで、日本一になったりしてね。仙台の大学に行っていたんですけれどもケガをして戻ってきて、友達に言われてオーディションを受けてみたら受かったんですよね。

後で僕の娘だということがわかって、みんな『えーっ!?』って驚いたらしいんですけど。親子2代重なってはいないけど、マッスルミュージカルをやっているというのも面白いなぁって」

そんなずば抜けた身体能力を持つ西山さんは、25歳のときに『太陽にほえろ!』のDJ刑事こと太宰準役に抜擢(ばってき)される。子どものときから大好きで、サウンドトラック盤も買って持っていたほど、憧れていた刑事ドラマだった。

「自分が『太陽にほえろ!』の刑事役に抜擢されるなんて夢にも思っていませんでしたからね。舞い上がりましたよ、本当に。思う存分アクションもやらせてもらいました」

−それまであまりアクロバティックなアクションをやる人はいなかったので新鮮でした−

「確かにそうですね。みんな大きかったからですからね。『太陽にほえろ!』は、とにかく新人はみんな走らされるから大変だって言ってましたけど、僕は全然楽勝なんですけどっていう感じでした。からだを動かすことが好きだったし、『なんぼでも走りまっせ』って(笑)。

でも、6本撮り終わったときに、原因はわからないんですけど、脳に菌が入って髄膜炎になっちゃって…。それで倒れて入院して1ヵ月面会謝絶。

最初の2週間は絶対安静の状態で、後半の1週間は病院から撮影現場に行って一応いるだけ。アクションどころか、まっすぐ歩くこともできないので、警察手帳を見せて、捜査している風なカットだけ。

あと、普通だったら、新人刑事の僕が運転して神田正輝さんが助手席に乗っているはずなのに、神田さんが運転して、僕が助手席に乗っているとか。もう完全に病人扱いで撮ってもらっていました」

−色々と設定を変えて撮影を続けられたわけですね−

「そうなんです。ちょうどそのとき、『太陽にほえろ!』の2時間スペシャルの話があって、僕が主役の話のはずだったんですよ。だけど出られなくなって、ブルース刑事(又野誠治)が主役の話に変更になっちゃって…。それがすごくショックで、『やりたかったなぁ』と思いながら病院に行っていました」

−石原裕次郎さんとは?−

「僕は最終回だけ、最初で最後の共演をさせていただきました。それはもう宝物のような大切な思い出です。そのときに一緒に撮ってもらった現場の写真もあるし、たった一回でしたけど、『ボス』って言えたのがすごくうれしかったですね」

−実際にお会いした裕次郎さんはいかがでした?−

「生まれて初めて人にオーラというのを感じました。空気が一変するって言いますけど、これは裕次郎さんのことだと思いました。裕次郎さんが車から降りてきてスタジオに入ってくるときに、みんな『お帰りなさい』っていう感じで拍手してお迎えして、僕は初めてだからすごい緊張しながら見ていたんですけど、生まれて初めて本当に輝いているようなスターのオーラを感じました」

−最終回だけでもご一緒できたのは良かったですね−

「本当に良かったです。僕の母親が裕次郎さんのファンで、映画館に行ってキャーキャー言っていたような世代なので、『これを母ちゃんが見たらどう思うんだろう?』っていう思いが頭をよぎったりしてね(笑)。なんかすごくうれしかったです。

確かボスが『お前がDJか』っていうセリフがあったと思うんですけど、それをボスに言ってもらったときには、うれしすぎてもう“昇天”ていう感じでしたよ(笑)。

七曲署のボスの席に石原裕次郎さんが座っているという、この状態だけでもすごいのに、そのボスの前に自分が立っているなんて幸せすぎて夢見心地の瞬間でしたね」

(C)ピープス

◆『太陽にほえろ!』のキャスト&スタッフが映画で集結

6月8日(土)にはマミー刑事を演じていた長谷直美さんが主演、ゴリさんこと石塚刑事役の竜雷太さん、七曲署の警察事務職員役の青木英美さんが共演、監督、脚本、スーパーバイザーも『太陽にほえろ!』チームという、同窓会さながらのキャスト&スタッフによる映画『悪い女はよく稼ぐ』が公開。西山さんは長谷さん演じる女詐欺師を追う田所刑事役で出演している。

※映画『悪い女はよく稼ぐ』
女詐欺師コンビが、男たちを相手に繰り広げるだまし合いを痛快に描く。ニューヨークで大掛かりな詐欺を仕掛けたものの、仲間のせいで失敗に終わり、追われる身となった水嶋忍(長谷直美)は、偽造パスポートで日本に舞い戻る。日本で詐欺を再開するが、カモにしようとした男には、女を武器に詐欺を繰り返している原口美和(熊切あさ美)が…。

−長谷直美さんとの共演は『太陽にほえろ!』以来ですか?−

「そうです。だから31年ぶりになるかな。直美ちゃんはずっと海外で生活していましたしね。帰国した彼女が舞台をやったときに相手役をやってくれないかと言われたことがあったんですけど、“ワルオバンド”のライブなどがあってできなかったので、申し訳ないという思いがずっとあって…。だから今回は『やります!』って即答しました」

−31年ぶりに一緒にお仕事をされていかがでしたか−

「直美ちゃんは全然変わってないから、何の違和感もなく昔のままでしたね。性格もさっぱりしていて変わらないし。女優さんでも俳優さんでもそうですけど、現場で役を演じているときが一番生き生きしていますよね。

竜雷太さんとは『太陽にほえろ!』では一緒ではないんだけど、その後の『ジャングル』(日本テレビ系)という刑事ドラマで2年ぐらい一緒だったんですよ。100本近く一緒だったのに、『俺は太陽で浩司と一緒じゃなかったのに、なんでこんなにお前と親しいんだ?』って言うから、そのことを話したら『そうか、ジャングルか』って言っていましたけどね(笑)」

−今回西山さんは、ちょっとクセのある刑事役ですね−

「面白かったですよ。刑事役は久しぶりだったんですけど、ちょっと渋くてちょっとコミカルでその微妙なダブり感の中でやってたような気がします。やっぱり刑事役は好きですね」

(C) 2018 珠出版

※映画『カスリコ』
昭和40年代、土佐。かつては土佐一の料理人と呼ばれた吾一(石橋保)は、賭博で破滅し、途方に暮れていたところをヤクザの荒木(宅麻伸)に拾われ、賭場の下働き“カスリコ”として働き始める。そして人生を賭けた大勝負に挑むことに…。

−今月は映画『カスリコ』も公開になりますね−

「たまたまね(笑)。これは昭和40年代の高知が舞台でモノクロ。一昨年の暮れ近くにオール高知ロケで撮影したんですけど、めちゃめちゃ寒かったです」

−賭博で全てを失ってしまった男・小林健吉を演じています−

「結構悲惨ですよね。僕も昔は競馬とパチンコが好きで結構やっていた時期がありましたけどね。高瀬監督が『西山君を海に浮かべたかった。浮かべれば良かった』って、ずっと現場で言ってたみたいです(笑)。真冬ですからね。もし本当にやらされていたら大変ですよ」

−主演の石橋保さんとは久しぶりの共演だったとか−

「昔、ゴクミ(後藤久美子)ちゃんが主演のスペシャルドラマで彼女の相手役が保ちゃんだったんですよ。京都で撮影だったんですけど、意気投合して仲良くなったから、撮影が終わった後に『僕は高松の実家に帰るんだけど、行かない?』って誘ったら『行きます』って言って、来たんですよ。だから僕の高松の実家に泊まった唯一の俳優が保ちゃんです(笑)。

それで帰ってきてからも一緒にパチンコに行ったり飲んだりしてたんだけど、それからしばらく会ってなかったのでうれしかったですね。

みんなで飲んだりしてすごく楽しかったです。チームワークがものすごく良かったんですよ。初号の試写の日に僕は行けなかったんですけど、終わってからみんなで僕の店に来てくれて、打ち上げみたいになっていました。みんなムチャクチャ仲良かったですよ」

−昭和の懐かしいシーンが色々と出てきますね−

「冒頭が神社の境内で紙芝居ですからね(笑)。紙芝居なんて思いっきり昭和じゃないですか(笑)。懐かしいに尽きますよね」

2012年には「ワルオバンド」を結成。今年はほぼ月1回のペースでライブを行っている。音楽を久しぶりにやりたいと思ったのと、2011年に始めたフェイスブックを通して根強いワルオファンがいるということを知ったのもきっかけだったという。

山口良一さん、長江健次さんと「イモ欽トリオ」として毎年1回、1月には神戸のライブハウス「チキンジョージ」でライブ活動も行っている。ロマンスグレーのリーゼントのかつらは、中学校の同級生が作ってくれたそう。

奥様と代々木上原で始めた小料理BAR「皆月」も今年で12年目を迎えた。俳優、バンド活動、お店の経営とフル回転の日々が続く。(津島令子)


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