「笑顔」も「いいね!」も通じない…日本発祥の「絵文字」が海外で直面している"恐ろしい世代間ギャップ"

プレジデントオンライン6/14(土)18:15

「笑顔」も「いいね!」も通じない…日本発祥の「絵文字」が海外で直面している"恐ろしい世代間ギャップ"

撮影=プレジデントオンライン編集部

■「ドクロ」は大爆笑の意味…新たに生まれた絵文字の解釈

反対に、30代以上にとってネガティブなイメージを持つが、20代以下が好んで使う絵文字も存在する。

「ドクロと交差した骨の絵文字」は、30代以上のミレニアル世代にとって「死」や「危険」を連想させる。ところがZ世代は、「爆笑して死にそう」といった感覚で日常的によく利用しているという。

コンテンツクリエイターであり、若者世代の言語を研究している言語学者でもあるアダム・アレクシック氏は、米ワシントン・ポスト紙への寄稿で、ドクロの絵文字は感情表現において重要な役割を担っていると述べている。

「私の文章において、ドクロは非常に重要な役目を負っています。もし絵文字なしであるメッセージを友人に送ったら、自慢げに聞こえるか、不自然に形式ばって感じられることがあるでしょう。そこで、句読点の代わりにドクロで文章をつなぐことで、トーンが軽くなります。状況の不条理さ(面白おかしさ)が強調できますので、(書き手として)謙虚さを表すことができるのです」

文末に「笑い」を意味する「w」を付けてトーンを軽くすることがあるが、これに似ている。ただしドクロの場合、使えるシチュエーションが若干異なる。自分または相手にちょっとした不運が降りかかり、それを自虐的に茶化したり相手を皮肉ったりするニュアンスだ。

■「おじさんくさい」「おばさんくさい」と感じる若者も

より誤解なく使えるのは「泣き笑い」の絵文字だが、こちらはむしろ平凡すぎて避けているというユーザーもいる。ロサンゼルス近郊で救急医療技術者として働く19歳のザイオン・ラミレスさんは、ウォール・ストリート・ジャーナル紙に、年上の同僚たちがあまりに日常的に使っているため、自分はこの絵文字を使わないようにしていると語った。「平凡すぎる」と感じており、誰かが皮肉の文脈でなく送ってきた場合、返信すらしない傾向があるそうだ。

「泣き笑い」は現在でも若い世代に使われているが、ジャーナリストのクロエ・ハミルトン氏は英ガーディアン紙への寄稿で、過剰に使用すると「おじさんくさい」「おばさんくさい」と捉える若者もいると釘を刺す。絵文字の受け取り方は世代間だけでなく各人によっても異なるようだ。

■「怒りの鼻息」があらぬ誤解を招く

絵文字が別の意味を帯びている例はまだある。

「カウボーイハットをかぶった笑顔の絵文字」について、30代以上は素直に「幸せ」「テンションが上がる」といった意味で捉えるが、Z世代は「表面では笑っているが内心は辛い」という複雑な感情の意味で受け取るという。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、見せかけの笑顔で内面の苦悩を隠している、との意味合いを取りあげている。

「鼻息を荒げた不機嫌な絵文字」も、解釈が大きく異なる事例のひとつだ。30代以上にはフラストレーションを表すが、Z世代では「魅力的な相手に対する憧れのため息」という性的なニュアンスを含むと、同紙は報じている。よりやわらかいニュアンスとしては、意中の相手への憧れを示すこともあるようだ。

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