「本当にこの人でいいのか」「もっといい人がいるのでは」という結婚の悩みがスッキリ消える"逆転の発想"
プレジデントオンライン6/16(月)16:15

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/seven
■幸せになるまでの道筋の半分は、自分の力でなんとかできる
一方、自信がなくて自己評価が低い人は、相手に求める気持ちが強いために「もっと安心できるいい人がいるのでは」と考えます。
自分が小さく、力のある人に守られたいと思い、より確実に自分を引き上げてくれる人、頼りになる人を求めてしまうわけです。
いずれのタイプにしても、その根底には「誰かに幸せにしてもらいたい」という強い思いがあり、結婚相手を決めることができない要因になるのです。
「結婚してから続く長い生活が、相手しだいで天国にも地獄にもなる」と考えると、誰だって怖くて結婚相手は選べません。
そこには、過度の依存心と無力感があるのです。
「相手から幸せにしてもらおう」ということは、自分が幸せになれるかどうかのすべての責任を、相手に負わせてしまっているということ。
一見ラクそうですが、実は相手に翻弄されることにつながり、不安や不満を持ちやすい考え方なのです。
「結婚生活がうまくいくかどうか、責任の半分は自分にある」と考えると、幸せになるまでの道筋の半分は、自分の力でなんとかできることになります。
こう考えると、実は相手に100%ゆだねてしまうよりも、心が軽くなります。
■“あなたよりもいい人”もたくさんいるかもしれない
「責任」というのは、責められたり押しつけられたりするものではなく、「自ら自分の分担を引き受ける」ということだからです。
結婚相手に迷ったとき、「この人で本当にいいの?」と思ったときは、「どんな結婚生活になるかは半分は自分しだい」と考えると不安や焦りに支配されずにすみます。
最後につけ加えるなら、
「確かにこの世には“今の相手よりもいい人”はたくさんいるかもしれない。それと同じく、相手にとっても“あなたよりもいい人”はたくさんいるかもしれない」
ということ。身もフタもないと思われるかもしれませんが、これが真実。
相手の物足りないところばかりが目につくときは、自分自身を見失っているときなのです。
「私にはこんなダメなところもあるけれど、私は私なりにできることもある」というように、自分を振り返り、自分を客観的に見るようにしてください。
そうすると、自然と相手のいいところ、悪いところがどちらも平等に見えてきて、冷静な判断をすることができるでしょう。
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平木 典子(ひらき・のりこ)
臨床心理士、家族心理士
1936年生まれ。津田塾大学英文学学科卒業後、ミネソタ大学大学院に留学し、カウンセリング心理学を専攻(教育心理学修士)。帰国後、カウンセラーとして活躍する一方、後進の指導にあたる。日本におけるアサーション・トレーニング(自分も相手も大切にしながら行う自己表現)の第一人者。立教大学カウンセラー、日本女子大学教授、跡見学園女子大学教授を歴任。1995年、IPI統合的心理療法研究所を創設。主な著書に、『図解 相手の気持ちをきちんと〈聞く〉技術』『図解 自分の気持ちをきちんと〈伝える〉技術』(PHP研究所)、『アサーション入門』(講談社)ほか、多数。
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野末 武義(のずえ・たけよし)
明治学院大学心理学部心理学科教授
家族心理士、臨床心理士、公認心理師。1964年生まれ。立教大学文学部心理学科卒業。国際基督教大学大学院教育学研究科博士前期課程修了(教育学修士)。医療法人社団草思会錦糸町クボタクリニック、立教大学池袋学生相談所、国立精神・神経センター精神保健研究所などを経て、現職。IPI統合的心理療法研究所所長。主な著書に『夫婦・カップルのためのアサーション』(金子書房)、『家族心理学 家族システムの発達と臨床的援助 第2版』(共著、有斐閣ブックス)、『マインドフル・カップル』(監訳、金剛出版)などがある。
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(臨床心理士、家族心理士 平木 典子、明治学院大学心理学部心理学科教授 野末 武義)










