だから女性は加齢とともに性の楽しみを味わえる…和田秀樹「欧米人の意識を一変させた"書籍の驚きの内容"」

プレジデントオンライン6/14(土)16:15

だから女性は加齢とともに性の楽しみを味わえる…和田秀樹「欧米人の意識を一変させた"書籍の驚きの内容"」

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/maruco

■「性の科学」により生まれた「無意識理論」とは

それに対して、性的に抑圧されていたフロイトは、いわゆる性的なエネルギーが人間に果たす役割とか、人間の本能に影響をどのくらい与えるのかとか、心の病にどう影響するのかといったことを、突き詰めて研究したわけです。

そういうことからフロイトは、いわゆる「性の科学」と呼ばれる研究分野での第一号になりました。

もうひとつ、フロイトの大発明といわれるのが「無意識」というものでした。

フロイトの言う「無意識」とは、自分で自覚することのできない抑圧された心の深層のことを指しています。

フロイトは、「無意識」は過去の経験や体験によって作り出されるものであるとし、人間は常に自分の行動を自分でコントロールしているのではなく、欲求や願望が無意識に自分の行動をコントロールしていると考えたわけです。

要するに、「人間というのは、意識していない心の世界に動かされる生き物なのだ」という概念です。

結局、フロイトの性についての理論を突き詰めたのがライヒで、その無意識理論をさらに発展させたのがユングでした。

■世界に先駆けてポルノを解禁したスウェーデンとデンマークの国策

先ほど、70年前後のヒッピー文化の頃に、ライヒの主張が多く受け入れられたと言いましたが、欧米では、60年代後半から70年代にかけて、いわゆる性的なるものに対するタブー視が急にゆるみました。

どうしてか?

これについては、いろんな説がありますが、現在の日本と同じように国民の高齢化に頭を悩ませていたスウェーデンとデンマークは、1967年に世界で初めてポルノを解禁し、ポルノ映画の上映を合法化しました。

つまり、人さまのセックスとか性器を写した映像が許されるようになったわけです。

その時代に、国が高齢者に活力を与えて元気にするために、性的なものを解放すべきと考えていたということは、今の日本人からすれば、大変な驚きです。

そのころのスウェーデンとデンマークの高齢者率は13%(当時の日本はまだ6%)で、世界でいちばん高齢者の多い国でした。

そういう事情もあって解禁したのかわかりませんが、いずれにせよ、性的なもので高齢者が元気になるということを経験的に知っていたのでしょう。

だから世界に先駆けてポルノを解禁したわけです。

ポルノの解禁に非常に意味があるのは、売春を公認するのとちがって害が少ないし、そのうえもっといいことに男性ホルモンが増えるからです。

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