だから女性は加齢とともに性の楽しみを味わえる…和田秀樹「欧米人の意識を一変させた"書籍の驚きの内容"」

プレジデントオンライン6/14(土)16:15

だから女性は加齢とともに性の楽しみを味わえる…和田秀樹「欧米人の意識を一変させた"書籍の驚きの内容"」

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/maruco

■女性の性の本音が明らかにされる9つの章

『ハイト・レポート』について少し詳しく説明しますと、女性版は1972年から数年にわたって約4500人もの女性に対してインタビュー(面接)し、さらに全米10万人の14歳から78歳までの女性に質問書を配布し、3000あまりの人から寄せられた回答を詳細に分析して、当時の米国女性の性の実態を赤裸々にして、1976年に報告したものでした。

質問は、まずオーガズムの有無、感じ方などから、そのときの両脚の格好にはじまり、自慰の経験、方法、意識等々と続き、性交、クリトリス刺激の詳細、女性同性愛、男性への性的隷属、性革命、高齢女性の性など広範囲に及び、それまで決して語られることがなく、女性自身が他の女性の様子を知るすべもなかったリアルな情報がぎっしり詰まっています。

章立てとしては、以下のように9章にわかれ、各章ごとに多くの女性の本音が書かれています。

1 マスターベーション
2 オーガズム
3 性交
4 クリトリスへの刺激
5 レズビアニズム
6 性的奴隷
7 性革命
8 年配女性たちの性
9 新しい女性のセクシュアリティに向かって

中でも第9章の「女性は年をとるに従って能力が増大し、幼児期から生涯にわたって性の楽しみを味わえる」という報告はかなり衝撃的なものでした。

報告書を通して、多くの女性が男性主導のセックスになんらかの不満を持っていることがわかるだけでなく、それがどんな不満なのかなどを具体的に知ることができます。

また、男性にとっても、女性の性の生理、感覚、感情、希望、欲望、男性への本音などを具体的に知ることができるので、勉強になり、性生活に役立つのではないかと思います。

興味のある方には一読をおすすめします。

----------
和田 秀樹(わだ・ひでき)
精神科医
1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、アメリカ・カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。国際医療福祉大学教授(医療福祉学研究科臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。川崎幸病院精神科顧問。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。2022年総合ベストセラーに輝いた『80歳の壁』(幻冬舎新書)をはじめ、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『老いの品格』(PHP新書)、『老後は要領』(幻冬舎)、『不安に負けない気持ちの整理術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる』(SBクリエイティブ)、『60歳を過ぎたらやめるが勝ち 年をとるほどに幸せになる「しなくていい」暮らし』(主婦と生活社)など著書多数。
----------

(精神科医 和田 秀樹)

関連記事

おすすめ情報

プレジデントオンラインの他の記事も見る

主要なニュース

6/23(月) 13:11更新

経済の主要なニュースをもっと見る