■試合後バックステージコメント

上野「日本プロレス連盟という、プロレス界が力を合わせて、プロレス盛り上げるぞって、『ALL TOGETHER』、こうして、大変な人みんなに、プロレスで元気を与えるために、戦い続けます。立ち上がり続けます。お腹が空いたり、ゆっくり寝たり、それと同じぐらい、プロレスでみんなに受け取ってもらえる元気はたくさんあると思う。そのために、僕たちはプロレスをし続けます。いろんな人に伝えます。僕は今、(※肩のベルトを叩いて)DDTのKO-D無差別級のチャンピオンです。DDTのトップとして、プロレスの可能性、もっと見せます。日本武道館も、次の北海道も、プロレスが、プロレスというジャンルも、全て、もっと盛り上げますよ。プロレス界が、DDTが、僕が盛り上げます。海斗も、翔太も、今日出てくれたみんなも、プロレスに携わっている全員が、元気に満ち溢れています。僕たちはこれからも戦い続けます。オモロいこと、し続けます。みんなプロレスを愛していきましょう。僕は愛してます。ありがとう」

※清宮は海野の肩を借りてインタビュースペースに辿り着くと、床に崩れ落ちる。

清宮「(※終始涙声で絶叫)オイ、ふざけんな、ゲイブ! テメー、やりてえんだったらやってやるよ! やりてえんだったらNOAH来てみろよ! やってやるよオイ!」

※そこに拳王が現れる。

拳王「清宮、清宮。(※肩に手をかけ)オイ、大丈夫か。オイ、大丈夫か。(※清宮に肩を貸し、少し海野を見て)オイ、行くぞ(※と、清宮とともに立ち去る)」

海野「(※清宮を見送ると床に座り込んで)クソッ。『ALL TOGETHER』って、一つのテーマあるけど、能登半島震災のチャリティー興行でもあるけど、俺は1人のレスラーなんだよ。新日本プロレスの代表の、メインイベントのレスラーなんだよ。
見ただろ。海斗もGHCヘビー持って、勇希もKO-Dチャンピオンで、俺は丸腰だよ。タイトルも獲ったことねえ、チャンピオンでもねえ、何の実績もねえ。シュン・スカイウォーカーが言ってた、『一番格下』かもしんねえ。見ただろ、今日の景色。これが現実だよ。これが今の俺の全てだよ、この野郎。
でもな、悔しいけど、何も劣ってることはねえよ。実績でも、負けてねえよ。実力でも、負けてねえよ。負けてたまるか! 新日本の代表のレスラーなんだ、俺は。
前回6月、『ALL TOGETHER』で、『次はメインイベントに立つ』って言った。今回、叶えた。次の『ALL TOGETHER』、いつになるかわかんないけど、必ず、5月11日に行われるアメリカ大会、ジョン・モクスリーからIWGP世界ヘビー級チャンピオンになって、『ALL TOGETHER』に帰ってきてやる。
日本全国、笑顔に! プロレスの活力をもっともっと生かして、プロレスを大爆発させたいんだよ。俺らの若い世代、この世代だったら絶対できる! 今までのプロレスの歴史の中でも、一番大爆発できる! 俺はそう信じてるから。プロレスの力を信じてるから。今日のメインイベンターみんなで、大爆発させようぜ」

TAKESHITA「オイ、オイ、対戦相手の3人、俺の味方の今日の2人、5人。いや、俺たち世代の今日試合出てないヤツも全員に言わせてもらうぞ。オイ、お前ら一番になりたいんやろ? なあ、今日は『ALL TOGETHER』、みんなで力を合わせて能登半島の人たちに勇気を与えよう、それはもちろん俺たちプロレスラーの使命だと思う。でも、仲良しこよしでは新しい時代なんか、作られへんねん。なあ? みんな一番になりたいんやろ? 俺だって一番になりたいよ。なあ、もっと俺たち仲良しこよしでやるんじゃなくて、ギラギラ、ビシビシやっていこうぜ。オイ、『ALL TOGETHER』、今日で終わりじゃないやろ? 俺はいつでもアメリカからこの日本に戻ってくるつもり。次は3vs3なんかじゃなくて、1on1で上村優也でもいい、シュン・スカイウォーカーでもいい、上野勇希、清宮海斗、海野翔太、誰でもいい。俺とシングルマッチでやる勇気があるヤツは名乗り出ろ」

シュン「OK! OK! 試合は勝った。でも、なんで竹下幸之介の凄さを、俺がこんなに思い知らされたか? その疑問を、答えを教えてあげるよ、フハハハ! 竹下幸之介、オウ、見せてもらったよ、彼の凄さ。間違いなく、このリングで一番だったんじゃないか? 6人、いや今のプロレス界、日本プロレス界で最も高い活躍、闘いを見せたと言っても過言じゃない。でも、それがなぜか疑問に思う。その疑問に俺が答えるよ。なぜかと言えば、俺が目指していたのは、この3人でのチームでの勝利だ。3人で一丸となってのチームの勝利だよ。棚橋弘至新日本社長は言ってた。このメインイベントは6人の中で、誰が一番目立つかってね。俺はそんなこと、正しいと思わないよ。そんなのは詭弁に過ぎないよ。それだったら優勝は竹下幸之介かな? 俺もそう思うよ。でも一番強いのはわかってるでしょ? ハハハ、一番強いのはシュン・スカイウォーカーでしょう。タッチさえ回せば、シュン・スカイウォーカーに竹下幸之介がタッチさえ回してたら、この結果はまた違った。勝者はシュン・スカイウォーカーになってた。そう思うでしょ? その疑問の答えはそこですよ。だから俺は竹下幸之介と1vs1でやる必要があるんだよ。こんなチームでやるのも別に構わない。それが被災地復興になるんだったら、支援になるんだったら俺は善人だからね、心からいい人だから、そこに否定はしない。でも、こんな清宮海斗、海野、そして上野、彼らが言うような綺麗事じゃない。そして誰が一番目立つかじゃない。誰が勝つかの勝負なんだよ。そういう意味じゃ、フハハハ、シュン・スカイウォーカーかなぁ? まあ、ネクストは竹下幸之介vsシュン・スカイウォーカー、それしかないだろう。そこで勝ったヤツが一番強いんだよぉぉぉ!」

上村「(※KOPWのベルトを持ってやってくると、床に突っ伏して)クソーッ! 今、レスリング団体が世界にごまんとある中で、常に新日本プロレスがトップであり続けねえといけねえんだよ。なのに、俺は今日、他団体の清宮に負けちまった。別に俺は他団体のことをとやかく言わないし、凄いヤツは凄い。俺はKOPWチャンピオンなんだ……チャンピオンじゃない、保持者か? ここで勝たないとこのベルトが輝かねえんだよ! 輝かない。次、清宮、上野、そして海野、TAKESHITA、シュン、次もう1回やらせろ。シングルでそれぞれに勝ってやる! 勝つまで終わらねえ! 今日負けちゃったのは悔しいけど、これが今の現実だ。これを認めて、俺は次もNEVERのタイトルマッチが決まってんだよ! KOPWのタイトルマッチじゃない。NEVERのタイトルマッチが決まってんだよ。(※NEVERのベルトを肩にかけて、コメントスペースにいた鷹木の姿を見つけて)なあ、鷹木!」

鷹木「(※声をかけられたので、上村に近づき)ちょっと邪魔するぜ。なんだ邪魔しようと思ったのに、声かけられちまった。上村! タイトルマッチ決まって、何負けてんだよ。新日本プロレスのチャンピオンが、ノアのチャンピオンに負けていいのか?」

上村「負けていいわけねえだろう!」

鷹木「ちょっとがっかりするぜ。俺は自分の試合後に言ったんだよ。シュンよりも、TAKESHITAよりも目立てよと。確かに目立ってたな、負けてよ。どうすんだ、オイ? 負けて、俺とタイトルマッチやんのか? ただのシングルでいいだろう、もう」

上村「俺は、強い新日本プロレスを取り戻してえんだよ! そのためには…」

鷹木「待て!」

上村「なんだよ!」

鷹木「俺は1つちゃんと聞きたかったことがある。お前はこのベルトが欲しいのか? それとも俺を倒したいのか、どっちだ?」

上村「俺は強い新日本プロレスを作る! そのためには俺が新日本プロレスを、強くなって俺が引っ張っていかなきゃいけねえんだよ! そのためにはよ、強えアンタを倒してえんだよ!」

鷹木「(※NEVERのベルトをパンと叩いて)じゃあタイトルマッチやるしかねえな。断る理由はねえよ!(※と言って、先に引き上げる)」

上村「オイ、いいかよ! KOPWはあくまで保持者だ。ここにチャンピオンって書いてるけど、俺はまだチャンピオンじゃねえんだよ! 俺はあの強い鷹木とKOPWのルールでやるのじゃなくて、プロレスの、通常のプロレスルールで強さを競いてえんだよ! それが俺が鷹木に、そしてNEVERに挑戦する理由だ! 文句あるヤツはいつでも俺の前に来て、言ってくれよ」