DDTプロレスが5月11日、神奈川・横浜ラジアントホールで「KING OF DDT〜20th Anniversary〜2nd ROUND」を開催した。前年度覇者のクリス・ブルックスが手負いの遠藤哲哉を破り、トーナメント2連覇を宣言。佐々木大輔は高木三四郎を退け、準決勝(5月26日、後楽園ホール)でクリスと対戦する。

 遠藤は5・5後楽園での男色ディーノとの1回戦で勝利したものの左足のカカトを負傷し、6日の「ALL TOGETHER」を欠場。この日は強行出場となったが、クリスの容赦ない左足攻めで悶絶。反撃にいこうとするも、左足の踏ん張りがなかなかきかず。

 それでも遠藤はカナディアン・デストロイヤー、旋回式ト―チャーラックボムと攻めていくが、バーニングスター・プレスが無念の自爆。クリスは後頭部への蒼魔刀、ツームストーン・パイルドライバー、そして左足をヒールフックで絞め上げた。耐えた遠藤だが危険とみなしたレフェリーが試合を止めて、クリスがベスト4入りを決めた。

 一方、佐々木vs高木は大荒れの場外戦に発展。高木は戦闘用チャリンコ・ドラマティックドリーム号で佐々木をひく。佐々木はレフェリーの隙を突き急所打ちから、ペディグリー、ダイビング・エルボードロップとつなぐ。レフェリーを蹴り飛ばすとイスで高木の脳天を殴打。

 高木もラリアット、ストーンコールド・スタナー連発で反撃も、佐々木が十字架固めで丸め込む。カウント2で返されると、佐々木はクロス・フェースロックからクロスオーバー・フェースロックに移行して絞め上げると、高木がたまらずタップした。

 メインイベント終了後、準決勝の公開抽選が実施され、組み合わせはクリスvs佐々木、樋口和貞vsMAOに決まった。

 クリスは「エンドー、やっぱり強い。足のケガは残念だけど、2024年もクリス・ブルックスが優勝だからしょうがない。エンドーが100%だったら、どっちが勝つかわからなかった」と話した。準決勝に向けては「最後の4人は、ヒグチもMAOもクリスも強いけど、ササキは全然強くない。強くないけどスニーキー(ずる賢い)。だからプランがあります。それは今日は言わない」と佐々木戦に秘策があることを示唆した。

 佐々木は「おい高木三四郎、上野ごときに勝ったくらいで何、満足してんだ。今日完全にヤル気なかっただろ。チャリンコなんて乗りやがってよ。SNSに当たり障りないこと書きやがって職務怠慢だ。次は3人まとめてかかってきたっていいぞ」と佐々木節全開。準決勝については「準決勝、クリス・ブルックス。元チャンピオン。ようやくトーナメントらしくなってきたな。今までの俺の相手は老いぼれと変なヤツしかいなかったからな。クリス、テメエをどんな手を使ってでもぶちのめして、決勝は誰でもいいぞ。佐々木大輔がちょっくら優勝してきます」と6年ぶりの優勝を視野に入れた。

【大会名】KING OF DDT〜20th Anniversary〜2nd ROUND
【日時】2024年5月11日(土)
【会場】神奈川・横浜ラジアントホール
【観衆】270人(超満員)

▼オープニングマッチ 3WAYタッグマッチ 30分一本勝負
KANON&MJポー vs 飯野雄貴&○彰人 
vs 
平田一喜●&高尾蒼馬
9分31秒 アンクルホールド

▼第二試合 スペシャル6人タッグマッチ〜ノータッチルール 30分一本勝負
○ポイズン澤田JULIE&JARASHIMA&男色ディーノ 
vs 
正田壮史&高鹿佑也&須見和馬●
8分45秒 キャトルミューティレーション

▼第三試合 30分一本勝負
上野勇希&○勝俣瞬馬 
vs 
納谷幸男&中村圭吾●
12分23秒 片エビ固め
※ととのえスプラッシュ

▼第四試合 トーナメント2回戦 時間無制限一本勝負
○クリス・ブルックス vs 遠藤哲哉●
14分58秒 TKO勝ち
※ヒールフック→レフェリーストップ

▼第五試合 トーナメント2回戦 時間無制限一本勝負
○佐々木大輔 vs 高木三四郎●
7分18秒 クロスオーバー・フェースロック

▼セミファイナル トーナメント2回戦 時間無制限一本勝負
●石川修司 vs 樋口和貞○
16分16秒 片エビ固め
※ぶちかまし

▼メインイベント トーナメント2回戦 時間無制限一本勝負
●To-y vs  MAO○
17分36秒 片エビ固め
※居合いキック

<写真提供:DDTプロレス>