沖縄で活躍する写真家や美術家の作品を集めた展示会が浦添市の美術館で開かれています。

「前夜」と題したこの展示会は県出身の写真家、タイラジュンさんの呼びかけで開かれたものです。会場には、戦後や現代の沖縄を表現し続けてきた写真家や美術家5人が感じるそれぞれの沖縄をテーマにした作品が展示されています。

土嚢が積まれた写真が並ぶこの作品は、不発弾処理現場を場所別に撮影したものだといいます。タイラジュンさんは「繰り返されてきた戦後だったり平和だったりという事に対して、新しく自分の言葉で語りついでいくというか、語りなおしていくというか、そういう事が出来るようなきっかけになってもらえればいいなと」と話しました。

また、沖縄各地で見られる壁を切り取った様にイメージしたこの作品は、沖縄に残る様々な記憶を表しているといいます。

秋山颯馬さんは「戦前から残る沖縄の壁であったり、戦後すぐ出来た沖縄の娯楽となる場所だったり沖縄の歴史を象徴する場所だったり、そういった所をモデルに石垣の様に自分なりの沖縄を当てはめたような作品となります」と話しました。

また、主催者は観た人の感性を大事にしてほしいと作品に、あえて説明書きを添えていないということです。

作品展「前夜」は、2024年5月26日まで浦添市美術館で開かれています。