今シーズン限りで現役を引退することを発表した長谷部誠。40歳という節目で指導者への道を歩むことを決めた。

長い現役生活の中、長谷部誠がともにプレーした「最強のチームメイトベストイレブン」をご紹介する。

GK:ケヴィン・トラップ





長谷部誠と同僚だったクラブ:アイントラハト・フランクフルト

ヴォルフスブルク時代のスイス代表GKベナーリョや、ドイツの名GKティモ・ヒルデブラントも捨てがたいものの、やはりパリ/サンジェルマンでも一時期レギュラーを担ったケヴィン・トラップがベストだろうか。

長谷部誠が加入してから1年フランクフルトで同僚だったが、その後フランスへと移籍。そして2018年にローンで復帰し、そして1年後に完全移籍。再びチームメイトになった。

CB:シモン・ケアー





長谷部誠と同僚だったクラブ:ヴォルフスブルク

現在ACミランでプレーしているデンマークの名DF。イタリア・セリエAのパレルモで若くして活躍したあと、2010年にヴォルフスブルクへと移籍。ここで長谷部誠とともにプレーすることになった。

その後ローマやリール、フェネルバフチェ、セビージャ、そしてアタランタを経て2020年にミランへと移籍。このところは怪我も多くなったが、信頼できるベテランとして存在感を見せる。

CB:アンドレア・バルザーリ





長谷部誠と同僚だったクラブ:ヴォルフスブルク

ユヴェントスで長くプレーしていたことで知られるイタリア代表DF。そのキャリアのほとんどは国内でのものであるが、2008年にクリスティアン・ザッカルドの誘いでヴォルフスブルクへと移籍。ドイツ・ブンデスリーガで2年半プレーした。

その間にはマガト監督の下で長谷部誠らとともにブンデスリーガ優勝にも貢献。その後2010年に恩師デル・ネーリが率いるユヴェントスへと移籍していった。

CB:アルネ・フリードリヒ





長谷部誠と同僚だったクラブ:ヴォルフスブルク

ドイツ代表で82試合に出場した名ディフェンダー。バイエルン・ミュンヘンにもドルトムントにも所属したことがないが、ヘルタ・ベルリンで長年活躍してブンデスリーガ屈指の選手として名を馳せた。

30歳になった2010年にヘルタ・ベルリンが降格した事もあってヴォルフスブルクへと移籍。ただ怪我のためにあまりプレーすることはできず、1年後に契約が解除されている。

MF:ジョズエ





長谷部誠と同僚だったクラブ:ヴォルフスブルク

サンパウロから2007年にヴォルフスブルクへと加入してきたブラジル人ボランチ。小柄な体格ながらも堅実な守備を得意とし、2007年のコパ・アメリカや2010年ワールドカップではブラジル代表の一員となっていた選手だ。

外国人ながらもヴォルフスブルクではキャプテンも務め、2008-09シーズンの優勝にも大きく貢献。ただフェリックス・マガト監督とは折り合いが悪かったとも。

MF:マリオ・ゲッツェ





長谷部誠と同僚だったクラブ:アイントラハト・フランクフルト

昨年アイントラハト・フランクフルトに加入してきたマリオ・ゲッツェ。もちろんボルシア・ドルトムントとバイエルンでプレーしたドイツ代表の名アタッカーで、この数年で度重なる怪我や代謝障害を克服。今季はブンデスリーガでも復活を見せている。

かつてのような得点力は影を潜めているものの、そのセンスはやはり抜群。シーズンを通してプレーすることもできるようになっており、ベテランらしい安定感を見せている。

MF:ジエゴ





長谷部誠と同僚だったクラブ:ヴォルフスブルク

近年珍しかったブラジルのクラシカルな「司令塔」。繊細なボール扱いとキラーパス、そして自由さを武器にチャンスを作る古典的な選手で、2009-10シーズンに所属したユヴェントスではほとんど活躍できなかった。

そして2010年に加入したヴォルフスブルクでも我の強さからいくつかトラブルもあり、フェリックス・マガト監督とは仲が悪かったという。所属した3年半のうち1年はアトレティコ・マドリーに貸し出されていた。

MF:アンテ・レビッチ





長谷部誠と同僚だったクラブ:アイントラハト・フランクフルト

フィリップ・コスティッチかどちらかで迷い、結局選べず。どちらでもいいということで便宜上レビッチを選択しておいた。

2016年にフィオレンティーナからローンでフランクフルトに加入し、すぐさま活躍を見せて完全移籍。2019年にはミランへと貸し出され、1年後に買い取られている。

FW:セバスティアン・アレル





長谷部誠と同僚だったクラブ:アイントラハト・フランクフルト

アイントラハト・フランクフルトで最も有力なFWといえば、ルカ・ヨヴィッチやアンドレ・シウヴァになるだろうが、その中でもインパクトはセバスティアン・アレルであろう。

長谷部誠とは2017年から2019年にかけて同僚で、DFBポカールを制覇。その後ウェストハムへと引き抜かれ、それからアヤックス、ボルシア・ドルトムントと渡り歩いている。2022年夏には精巣癌が発覚してスタートが遅れたが、なんとわずか半年でピッチに戻ってくる鉄人ぶりを見せた。

FW:エディン・ジェコ





長谷部誠と同僚だったクラブ:ヴォルフスブルク

ヴォルフスブルクの伝説的なストライカーといえば、グラフィッチとエディン・ジェコ。この二人がブンデスリーガ優勝を導いたと言っても過言ではないほどの破壊力を持っていた。

2011年までヴォルフスブルクでプレーしたあとはマンチェスター・シティに移籍し、プレミアでもゴールを量産。その後はイタリア・セリエAに活躍の場を移し、ローマとインテルでプレーした。今季はフェネルバフチェに所属し、38歳で20ゴールを決めている…なんという鉄人ぶりか。

FW:マリオ・マンジュキッチ





長谷部誠と同僚だったクラブ:ヴォルフスブルク

グラフィッチとも迷ったが、ここは2010年にヴォルフスブルクへやってきたマンジュキッチをピックアップ。2シーズンプレーしたあとにバイエルン・ミュンヘンへと引き抜かれ、それからアトレティコ・マドリーとユヴェントスで活躍。もちろんクロアチア代表での実績も見事なものだ。

キャリアの終盤はカタールとACミランで過ごし、2021年に現役引退。現在はクロアチア代表のアシスタントコーチとして指導を行い、カタールW杯に出場している。