23日に行なわれたイングランド・プレミアリーグのロンドン・ダービー、アーセナル対チェルシーの試合は5-0という大差で終了した。
今季のリーグで優勝争いを繰り広げているアーセナルは、試合開始から4分と早い時間帯でレアンドロ・トロサールのゴールで先制し、さらにベン・ホワイトとカイ・ハヴァーツが2点ずつを決めた。
よりボールポゼッション率が高かったのはチェルシーであったが、アーセナルは試合を通して27本ものシュートを放っており、まさに完勝といった内容であった。
この試合の中で話題になったプレーは、前半8分頃の場面。左サイドバックで先発出場した冨安健洋に対し、チェルシーのFWニコラス・ジャクソンがタックルしたが、それがスパイクで足首を踏みつけるような悪質なものだった。
冨安健洋は痛がりながらピッチに倒れ込んだものの、そのプレーに対して審判はイエローカードすら出さず。ニコラス・ジャクソンは「おとがめなし」という結果となったのだ。
『arsenalinsider』によれば、『TNTスポーツ』で解説をしていた元イングランド代表DFリオ・ファーディナンドは、このプレーに対して以下のように話していたそう。
「これは無謀なチャレンジだったよ。VARで見られていなかったことは信じられないよ。
今シーズンは数多くのインシデントを見てきた。これと同じくらいに酷いものをたくさん目にした。誰もが心のなかで『これは退場になるだろう』と思うだろう。
VARのルールを変えることは必要になるだろう。なぜなら、冨安健洋に対するジャクソンのチャレンジがOKだとはとても言えないからだ。あれは無謀だ!」

ビデオの映像で判定をサポートするVARは明白なレッドカードかどうかをチェックすることができるが、イエローカードかどうかを判定することはできない。
リオ・ファーディナンドはVARがイエローカードかどうかも判定できるようにすべきだと話し、ジャクソンのタックルは許されるものではなかったと評価したそうだ。
なお、『TalkSport』で解説していたダニー・ミルズも「あれはレッドカードだ。ぜひVARを見てみたいよ」と話していたという。