チェコサッカー協会(FACR)とキットサプライヤーのPumaは27日、欧州選手権(EURO2024)に向けたチェコ代表の新ユニフォームを発表した。3月の親善試合後の発表となったため、A代表はまだ着用していない。

Czech 2024 Puma Home





チェコ代表 2024 Puma ホーム ユニフォーム

2024新ホームユニフォームは伝統のレッドを基調に、全面に2014モデル以来となるクラシックなライオンをデザインする。ただ、今回は相当にユニークなグラフィックで、ある“特徴”が注目されている。



背面にはチェコ国旗をプリントし、選手たちは文字通り国を背負って戦う。

この新ユニフォームは、チェコ代表の伝統と遺産というデザインと、Pumaの持つ最新のテクノロジー素材を組み合わせた一着。ライオンはある意味で国の歴史そのものであり、選手やサポーターのテンションを高める“仕掛け”とも言える。



ユニフォームのデザインに度々登場するライオンは、チェコの国章に使われているもの。正確には“双尾の白ライオン”で、チェコ人を形成したと言われているボヘミア王国の象徴だ。

かつての代表チームのユニフォームには、エンブレムの代わりにライオンと鷲を描いた国章が使われていたが、2012年のユニフォームからライオンのみのエンブレムに変更されている。



このユニフォームの“ある特徴”とは、グラフィックの位置。実は1枚1枚でライオンの描く位置が異なっているという。確かにこのビジュアルでの3選手のシャツを見ると、模様の位置が全部違う。100%とは言えないだろうが、他人と被ることのないデザインは面白い。

同時に発表されたアウェイユニフォームは、20年前のチェコのレジェンドチームに敬意を表したシンプルなデザインが登場した。

Czech 2024 Puma Away



チェコ代表 2024 Puma アウェイ ユニフォーム
新アウェイユニフォームは国旗色の一つで定番カラーのホワイトを基調に、スカイブルーを差し色で採用。ホームとは異なり装飾を省いたシンプルなデザインとなっている。

このデザインはFACRとPumaによれば、20年前のレジェンドチームへの敬意を表したものだという。
20年前はEURO2004の開催年。レジェンドチームとはトマーシュ・ロシツキー、パヴェル・ネドヴェドといった選手を擁した当時のチェコ代表のことだ。

EURO2004でチェコが着用したアウェイユニフォームは、ホワイトを基調にスカイブルーを組み合せたデザイン。今回と同じようにPumaのキャットロゴもスカイブルーで彩られていた。
チェコはEURO2004で準決勝まで勝ち進むも、そこでギリシャに敗れている。とはいえベスト4は史上2番目の好成績であり、当時のチームが伝説と呼ばれる所以だ。
2024モデルは当時のデザインを復刻したわけではないが、似たようなカラーリングで20年前のチームに敬意を表している。


欧州選手権は8大会連続11回目の出場となるチェコ。ドイツを舞台に行われるEURO2024ではグループFに所属し、トルコ、ジョージア、ポルトガルと対戦する。