22日に2023-24シーズンのUEFAヨーロッパリーグ決勝が行なわれ、アタランタがレヴァークーゼンを破って初の国際タイトルを獲得した。

試合は前半12分で早くも動きを見せた。コーナーキックのセカンドボールからダヴィデ・ザッパコスタが入れたクロスを、アデモラ・ルックマンがシュート。これがネットを揺らし、アタランタに先制点が生まれる。





さらに激しいプレーでペースを握るアタランタは26分にもゴールを追加。バイタルエリアにドリブルで仕掛けていったルックマンがゴール右隅に狙いすましたミドルシュートを叩き込み、リードを広げた。







ビハインドの状況でハーフタイムを迎えたレヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督は、スタニシッチを下げてボニフェイスを投入。ペースを奪おうとしたものの、逆に追加点を決めたのはアタランタだった。

75分にスカマッカからのパスでカウンター攻撃に繋げたルックマンがこの日ハットトリックとなる3点目を奪う。

これによってさらにリードを広げたアタランタは、3-0というこれ以上ないスコアでUEFAヨーロッパリーグを制覇することに成功。ルックマンは「歴史上初めて欧州コンペティションの決勝で複数得点を決めたアフリカ人選手」という記録も達成している。





無傷のままブンデスリーガとDFBポカールを戦ってきたレヴァークーゼンであるが、シーズンのクライマックスとなるヨーロッパリーグ決勝でついに敗北。その無敗記録は51で途切れることになった。

『Telegraph』によれば、マン・オブ・ザ・マッチを獲得したルックマンは「人生で最高の夜の一つだ。チームも素晴らしいパフォーマンスだったし、やり遂げた。言葉はあまり必要ない。祝わなければならない!今夜歴史を作り上げたんだ」と話していたそう。

一方レヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督は「今日は悪い日だった。こんなはずではなかった。我々は彼らに突きつけられた一対一のデュエルに対応できなかった。彼らはとても勇敢で、後ろで一対一になることも恐れない。それを何年もやってきたクラブだ」と、アタランタの戦略にハマってしまったことを悔やんでいたとのこと。