ボーフムとフォルトゥナ・デュッセルドルフとのブンデスリーガ昇降格プレーオフは激闘となった。
悲運に見舞われたのは、23歳の内野貴史。PK戦で痛恨の失敗となり、フォルトゥナの昇格が消滅してしまったのだ。



PKを失敗した内野は号泣。チームメイトたちが彼を慰めるシーンは泣ける…。
『Express』は、内野は悲劇の主人公になってしまったと伝えており、ダニエル・ティウヌ監督も「小柄な彼があんな姿で座っているのを見ると心が引き裂かれる思いだ」と同情を寄せていたそう。
また、『Bild』も「内野をめぐる涙のドラマ」という記事を伝えていた。
「内野が一番涙を流したに違いない。テレビの映像には、ティウヌ監督がずっと彼を抱きしめる姿が映っていた。
PKのドラマが起きた後、真っ先に彼に駆け寄ったのは、日系人のアペルカンプ真大だった。彼と田中碧は内野の師匠になってきた。
フォルトゥナで“タカ”と誰からも愛される内野は、控えめでシャイながら常に笑顔を絶やさない。いまその彼が絶対的な恐怖の瞬間を味わっている。数週間前にはU-23日本代表として五輪予選突破の夢を叶えたばかりだった。
内野は学校卒業後に17歳で単身ドイツに渡った。他の多くの日本人とは違い、下部クラブで通訳がいなかったため、ドイツ語を早く習得する必要があったが、彼はそれをやり遂げた。
現在、彼はSNS上で多くの応援メッセージをもらっている。多くのファンから攻撃されるどころか応援されている」
内野はチームで愛される存在になっており、ファンもそれを分かっているようだ。

実際、PK失敗後に内野を慰めていたGKフロリアン・カステンマイアーは「彼はいい練習をしているし、いつもいいムードにしてくれる」と語っていたこともある。