ラ・リーガのバルセロナは、今季限りでチャビ・エルナンデス監督を解任することを検討しているそう。

『RAC1』や『Sport』などによれば、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長はアルメリア戦の前日会見でのチャビ・エルナンデス監督による発言に失望させられていたという。

ジョアン・ラポルタ会長が問題視しているというチャビ・エルナンデス監督の発言は以下のようなものだそう。

「バルセロナのファンやメンバーは、レアル・マドリーや欧州トップクラスのクラブと競争することがとても難しい状況にあることを理解する必要があると思う。特に経済の面では。

25年前にバルセロナにやってきた監督が『あの選手が欲しい、この選手が必要だ』と言っていた状況とは異なっているんだ。

バルセロナのファンはそれを理解する必要があり、私はそれについてSDのデコや会長と話し合っている。

それは我々は競争を捨てているというわけではないし、そうはしたくない。タイトルを目指して戦い続ける。しかしながら、『これがバルセロナの状況だ。我々はまず安定が必要であり、時間がかかるものだ』ということは理解すべきことだ。

我々はその中で競争するために常に良いことをしていくつもりだし、会長もデコも前向きに取り組んでいる。ただ、経済状態は我々も悩まされている。

目的というものは変化する。それを受け入れて改善していく。そうでなければ我々はずっとこのままだ。うまくやれていないものは変えなければいけない。

経済状態はどうか、ファイナンシャル・フェアプレーの状況はどうか。そこから判断しなければならないのだ」

来シーズンの計画についての現実的な土台を踏まえての説明であったが、これをジョアン・ラポルタ会長や取締役会の一部が問題視しているという。

彼らは「クラブは重要な選手と契約するために多大な努力を行ってきたものの、チャビ・エルナンデス監督はその恩恵を感じていないのではないか」と疑念を持っているとのこと。

そこで現在ジョアン・ラポルタ会長はチャビ・エルナンデス監督を改めて今シーズン限りで解任することを検討しており、現在ポルトガルに滞在中のデコSDが帰国し次第それらの人事を決定するとのこと。

チャビ・エルナンデス監督は2025年まで契約を残しているものの、今年1月28日に行なわれたビジャレアル戦で3-5と敗れた後に「今季限りで退任する」と発表していた。

しかしながら4月25日に行なわれたバルセロナとチャビ・エルナンデス監督の会談の結果、退任宣言を撤回して2024-25シーズンも指揮を執ることになったと公式発表した。

ところがそれから1ヶ月も経たないうちにチャビ・エルナンデス監督の足元は再び脆い状況となっており、再び解任される可能性が高まっているようだ。

ただ、この段階でクラブの事情でチャビ・エルナンデス監督を解任した場合は1000万ユーロほどの違約金が必要になると考えられており、経営的に厳しいバルセロナの状況を更に悪化させる可能性もあるという。