30日に日本サッカー協会は記者会見を開き、来月(6月7日と11日)行なわれるアメリカ遠征に臨むメンバー25名を発表した。


その記者会見の中で山本昌邦ナショナルチームダイレクターは、この段階でオーバーエイジの選手が招集されなかったことについて以下のように話していた。

「オーバーエイジの選手たちに関しては、前回もお話したように長い時間をかけて丁寧に進めております。
ただ一方で沢山のハードルがあります。個人のオリンピックに出場したいかどうかという意思であったり、所属クラブの了承も取らなければならない。
我々の成長の証でもありますが、移籍する可能性がある選手であればその先のクラブとの合意も取り付けなければならない。
A代表では今夏その可能性が高い選手も多いですし、その場合は移籍先が決まった段階で交渉に入っていくという形になります。そこのハードルはかなり難しさを極めているという状況です。
現在は誰もパリ五輪に出場する確約にまで至っていないところがそれぞれの選手について存在しています。極めて難しい調整になっていると思います。
ただ我々は扉を閉ざしているわけではないので、メンバー登録ギリギリのところまで努力は続けていくという覚悟を持って続けていきます。
選手たちが大きなクラブで必要とされるようなステージにたどり着いているなかでその保証を得るのは難しいですし、監督が決まっていないという状況の場所もあります。
このあとも選手たちが成長していくに従って、今回の五輪代表チ―ムに限らず難しい交渉になっていくのだろうと想像しています」

A代表でプレーをしている選手のほとんどが欧州の有力クラブで主力となっており、移籍をする可能性もある者も多い。そのため五輪出場を確約してもらうことは非常に困難な状態だという。
そのなかでオーバーエイジも含めてギリギリまで交渉を進めていくというプランで選手の選考を行っているとのことだ。