日本サッカー協会(JFA)は株式会社ユニクロの特別協賛のもと、5月19日(日)にフランス・クレールフォンテーヌ市のサッカー競技場で「JFAユニクロサッカーキッズ in フランス」を開催した。



当日の進行役をフランス在住のフリーアナウンサー・雨宮塔子さんが務め、「JFAユニクロサッカーキッズ」のキャプテンを務める内田篤人氏が現地の子どもたち約120名とサッカーを楽しんだ。

2003年から「JFAキッズプログラム」の一環として、株式会社ユニクロの特別協賛のもと、6歳以下の未就学児向けのミニサッカーフェスティバルとして日本全国で実施されている「JFAユニクロサッカーキッズ」。



2014年以降、シンガポールを皮切りに海外でも開催。これまで30万人以上が参加し、少人数制のミニサッカーを通じて、子どもたちがスポーツを楽しみながら、自立心やチームワークを身につけられる機会を無償で提供してきた。

今回はフランスでの開催ということで、内田氏に加え、スペシャルゲストとして元フランス代表のクリストフ・デュガリー氏と元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏も参加。



フランスに所縁のあるゲストの登場に、参加者からは「テレビで観ていた人だ!」「一緒に写真を撮りたい!」といった声が上がり、会場は大きな盛り上がりを見せていたようだ。

イベント内で行われたミニサッカーフェスティバルでは、1チーム5人に分けられ、合計で6試合を実施。内田氏も一緒に試合へ参加し、その中で参加者に「サッカーをする上で大切なのは、楽しんで取り組むことです!」とアドバイスを送っていたという。



イベント終了後には株式会社ファーストリテイリング取締役でグループ上席執行役員でもある柳井康治氏と、日本サッカー協会会長の宮本恒靖氏へ「JFAユニクロサッカーキッズ」の今後の展望についてのインタビューが実施された。

柳井氏からは「今回のイベントを機に、パリをより好きになりました。こどもたちが走り回ってプレーしていたのはもちろん、転んでしまった人同士が握手をして励まし合っている姿がとても微笑ましかったです。スポーツを通して、健やかな精神を育てるのが本プロジェクトの目的だと考えています。今後も全国で開催がされますので、皆様の参加をお待ちしております」とコメント。

宮本氏は「パリに来たのは約20年ぶりでした。このフランスの素晴らしいし施設の中、天気にも恵まれて、沢山のこどもたちに楽しんでプレーをしてもらえてよかったです。今後、突き抜けるためには技術の習得や体力の基礎作りもそうですが、それをやり切るだけの心の準備が大切です。早くレベルアップをするためには、これらを続けて成長をしてもらいたいと考えています。サポーターの皆さんには、サッカーファミリーの一員として、色々なカテゴリを応援していただきたいです」など、「JFAユニクロサッカーキッズ」の開催意義や「日本サッカーの今後」について語ったほか、両国の未来を担う子どもたちへメッセージを送っていた。



以下は内田篤人氏とクリストフ・デュガリー氏のコメント。

内田篤人氏

「広大で美しいクレールフォンテーヌ市のサッカー競技場にて、日本とフランスの子どもたちと一緒にサッカーをすることの楽しさや、体を動かすことの喜びを感じることができ、僕自身、とても有意義な時間を過ごすことができました。また、元フランス代表のクリストフ・デュガリーさんと一緒にサッカーをすることができたことは、僕にとっても貴重な経験となりました。これからも「JFAユニクロサッカーキッズ」を通して、世界中の子どもたちに、サッカーやスポーツを楽しむ大切さを伝えていきます」



クリストフ・デュガリー氏

「素晴らしい時間をありがとうございました。自分達の経験をこどもたちに伝える、繋げるというのはとても重要な役割だと考えています。私自身は6歳からサッカーを始めていますが、今日のような恵まれた機会でサッカーを行う機会はありませんでした。現在、息子が4人いますが、いつかこのピッチに立って欲しいと考えています。日本のサッカーはここ数年で代表チームの力が向上していると感じています。このまま努力を続けて欲しいと願っています」



2024年度は全15会場で実施予定の「JFAユニクロサッカーキッズ」。

6月は、9日(日)に東京・国立競技場、16日(日)に山口きらら博記念公園やまぐち富士商ドーム、23日(日)に鳥取・オールガイナーレYAJINスタジアム(※初会場)、そして30日(日)に福岡PayPayドームで開催される。