今季も熱い戦いを見せるJ1で闘争心全開でピッチを駆け抜ける選手たちがいる。献身的なランニングで攻守に顔を出して存在感を見せる彼らはチームに無くてはならない存在だ。

Jリーグは今季から選手の詳細な個人スタッツを公開しており、今回は総走行距離ランキングからトップ3を取り上げる。

今季からコンバート!超攻撃的サイドバック



渡邊凌磨





所属:浦和レッズ

ポジション:左サイドバック、左ウイング、セントラルミッドフィールダー

総走行距離:163.4キロ

今季からFC東京から浦和レッズに完全移籍した渡邊は主に左サイドバックとして出場機会を得ている。シーズン序盤は不慣れなポジションであったため、ぎこちなさも伺えた。それでも出場機会を重ねる内に左サイドで存在感が増し始めている。

総走行距離は163.4キロと尋常ではない距離を走っており、持ち前の攻撃力を生かすために果敢な攻撃参加に加わるシーンが多い。守備も献身的にこなし、中盤のフォローもこなすなどサイドの汗かき役としてチームの攻守に尽力している。

サイドバック出場が中心ながらリーグ戦14試合2得点2アシストと結果も出している。今季はDF明本考浩、DF荻原拓也と左サイドバックが欧州挑戦する中で本職ではないポジションで奮闘している。

こぼれ球回収のスペシャリスト



上原力也





所属:ジュビロ磐田

ポジション:セントラルミッドフィールダー、守備的ミッドフィールダー

総走行距離:166.1キロ

磐田の中盤に必要不可欠な存在として君臨する上原は、中盤の底から豊富な運動量を生かして攻守に存在感を見せている。ボールを奪われれば素早い攻守の切り替えと素早い寄せでカウンターの芽を摘み、ボールを奪還すれば素早くカウンターの起点になっている。

総走行距離はランキング2位となる166.1キロを記録しており、こぼれ球奪取回数もJ1最多となる81回をマーク。ピッチを縦横無尽に駆け回り、適切な読みとポジショニングでこぼれ球を回収してチャンスを創出している。

下部組織出身の選手であり、アカデミーの選手たちからも尊敬の眼差しで見られているという上原。今後も磐田の中盤の核として、静岡西部の盟主を自慢の走力で支え続ける。

鳥栖の走る心臓



河原創





所属:サガン鳥栖

ポジション:セントラルミッドフィールダー、守備的ミッドフィールダー

総走行距離:180.3キロ

数々のJ1強豪クラブから注目を浴び続けるランニングモンスターは、今季も圧倒的な走力で他を圧倒し続けている。球際の守備、ボール奪取、タックルなどの守備面が注目されがちだが、プレースキッカーを任されるほどの正確無比なキックを持ち合わせている。

今季は総走行距離180.3キロと2位に約14キロ差もつけており、走力においては他の追随を許さない。守備では優れた対人スキルでピンチを防ぎ、攻撃面では前線に精度の高いパスを供給するため万能型ミッドフィールダーとしてチームをけん引している。

鳥栖の走る心臓は今季リーグ戦14試合1得点3アシストと残留争いするチームの中でも輝きを放ち続けている。J3からキャリアを始めた苦労人でもあり、近い将来日本代表でフィールドを走り抜ける姿を見てみたい。