あるできごとをきっかけに、いきなり人間関係を断ち切るという「人間関係リセット症候群」という言葉がSNSで話題になっています。 いきなりSNSのアカウントを削除するだけでなく、現実社会でも突然仕事を辞めたり、誰にも伝えずに突然引っ越すといった人もいるそうです。 ここへ来てなぜ、人間関係をリセットしたいという思いが強まっているのでしょうか? 5月29日放送『北野誠のズバリ』では、情報サイト『オトナンサー』の記事をもとに、パーソナリティの北野誠と大橋麻美子、かみじょうたけしの3人がトークを展開します。

     

返信しないといけないプレッシャー

北野は「芸能人だと、仕事上人間関係をリセットはできないが、LINEなどツールの発達で人とのやり取りが多くなったことが原因ではないか?」と語ります。

北野「電話だけの時代やったら、そこまでしょっちゅうかかってこなかったじゃないですか。

ところが、SNSとかでも何気なく自分の備忘録としてつぶやいたことでも、絡んでこられたら辞めとこうと思いますもんね」

こどもがいる家庭の場合、学校関連の連絡のため、保護者同士でもグループLINEに参加しなければならなくなります。
それが次第に、学校の連絡とは関係がないことでも使われるようになります。

北野「誰かの発言に対して答えてあげないとアカンという、強迫観念に似たものがあると思いますよ」

また、かみじょうも「芸人同士でグループLINEを作ることがあるけど、返信がないと先輩から『どういうことや?』という空気感を出されたら嫌」と語ります。

居場所までわかる関係に疲れる

スマホアプリではメッセージを送り合うだけではなく、GPSでお互いの居場所がわかるものがあります。
近くにいるのがわかり「今からお茶しない?」と連絡を取り合う、という使い方をされているそうです。

居場所がわかるというのは、急に遊びや買い物に誘いたい場合、いちいち場所を確認しなくて済むメリットはあります。

しかし、いくら親しい人同士であっても、いきなり呼ばれることに疲れてしまい、しばらく経つとアプリの利用をやめてしまう人もいるそうです。

北野「疎遠になってるのに居場所がわかるからっていって、バッタリ会ったらどうしようとか、向こうが近づいて来るってわかったら恐怖になるから、結局1年ぐらいで疲れてやめるらしいですよ」

SNS疲れへの1番の対処法

また北野は、野球観戦で写真をアップし続ける人を例に「野球を楽しんでいるのか、写真をあげたいから球場に行っているのかわからない」と指摘。

「いいね」やコメントが付くと最初はうれしいものの、次第に件数の増減が気になり出し、最終的には気にしすぎて疲れてしまうケースもあります。

一方でかみじょうは「SNSで本音で正直に言っていると、いつの間にか反対している人は離れていく」とも語りました。

SNSは世界に向けて発信されているため、どうしても自分の思いとは異なる意見や、時には誹謗中傷が届くこともあります。

最後に北野は「人間同士がわかり合えるというのは幻想やと思うので、疲れたなと思ったら休むとか距離を置くのが一番」とまとめました。
(岡本)
 

北野誠のズバリ
2023年05月29日13時17分〜抜粋(Radikoタイムフリー)