開幕から3連敗と最悪の立ち上がりとなった名古屋グランパスですが、4月20日現在、8位と中位より少し上につけています。 4月15日放送のCBCラジオ『城所あゆねのグランパスタイム』では、第7節と8節の戦いぶりを振り返りました。

     

第7節・4連勝は飾れず

まずは、7日に行われた第7節ホーム豊田スタジアムでのアビスパ福岡戦。前週の放送で現場から試合終了直後のレポートを寄せた城所でしたが、あらためて試合を振り返ります。結果は0₋0で引き分けました。

城所「残念ながら4連勝とはなりませんでしたね。先週の現場レポートでも言いましたが、試合には負けなかったんですけど…試合の見どころとしてはちょっと…」

一言で言えば「よく耐えて負けなかったな」という試合内容。その一方で、開幕から比較すると、日々よくなってきている部分はあるといいます。

選手間の連携はもちろんですが、移籍組が馴染み、能力を発揮してチームの戦力としてフィットしてきていることなど、開幕戦を思えば状況は明らかにいいとしていました。

キャプテンでもある守護神・GKランゲラック選手がケガで欠場する中、代わりを務めたのはベテランGK武田洋平選手。
しっかりとゴールを守り、頼もしいセーブを見せてくれたことは大きな安心材料です。「ミッチ(ランゲラック選手の愛称)がいなくても安心」という声がSNSでも多く見られました。

第8節・前半終了間際に退場者が

その後、13日にJ1第8節アウェイ・ヤマハスタジアムでジュビロ磐田と対戦したグランパス。こちらは、収録時点で結果が判明していないため、現場の城所が試合終了直後の電話レポートを寄せました。

城所「1₋0で勝ちました!早い時間帯に得点できたので、もう最高でしたね。それがあったからこそ、勝利につながったと思っています」

試合は、前半8分にMF倍井謙選手が先制。倍井選手は、グランパスのジュニアユースからユースへと進み、その後一度大学進学で関西学院大に行き離れますが、卒業後はグランパスに入団した期待の23歳です。
得点シーンは、ジュビロの守備を崩して、パスをつなぐグランパスの選手たちを見ていて楽しかったといいます。

このままグランパスが攻撃を強めたいところでしたが、前半43分に想定外の事件が。先制点を決めた倍井選手がレッドカードで退場処分となったのでした。

グランパス勝利も複雑な乙女心

1人足りない10人で後半を戦うグランパスは、徐々にジュビロから度重なる攻撃を受け、耐えるシーンが多くなっていきます。

ジュビロは、ホームゲームで多くのサポーターがこの数的有利を生かして逆転することを願い、大声援を送りますがグランパスサポーターも負けずに応援。しかし、時間が経つほど危ないシーンも増えていきます。

城所「やっぱり、1人少ない分後半はグランパスが押し込まれるシーンが多かった。あとはDF河面旺成選手が、左ひざにテーピングをぐるぐるに巻いてて…。ちょっとけがの具合が不安だなと」

ジュビロのGK川島永嗣選手が大好きな城所は、グランパスを応援する傍らしっかりチェック。相変わらず吠える姿がカッコよかったと生で見られた幸せもかみしめていました。

グランパスが先制した際、川島選手が悔しがる姿を見て内心「ごめんね、うちの選手が決めて…」と複雑な気持ちになりつつも、やはりグランパス愛が上回った城所。
後半終盤は、ジュビロのFW陣に何度もゴール前に迫られ、あわやという危険なシーンもありました。しかし、グランパスのDF陣は死に物狂いで守り満身創痍の勝利を掴みました。

17日にNACK5スタジアム大宮で行われた第9節の大宮アルディージャ戦も2-0で勝利したグランパス。
21日にはホーム・豊田スタジアムで現在首位のセレッソ大阪と激突。ここからカップ戦も挟みながら戦いが続きます。
(葉月智世)