まだ朝晩の寒暖差はありますが、そろそろ初夏と言える季節です。 日中の最高気温が25℃以上の夏日になる日も増えてくる今日この頃、気を付けたいのがが暑さ対策です。 5月8日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーが「熱中症特別警戒アラート」について取り上げました。

     

熱中症対策が必要な時期に

そろそろ本格的に熱中症にも気を付けなければいけない季節ですが、私たちの身体はまだまだ暑さに慣れていません。

小高「熱中症については、今年度から気象庁と環境省が共同で『熱中症特別警戒アラート』の運用を始めたんです」

4月24日から始まっている「熱中症特別警戒アラート」。
これまでの「熱中症警戒アラート」に加え、気温が特に著しく高くなり熱中症による人の健康に対する重大な被害が生じるおそれのある場合に、新たに発表されるものです。

翌日に最高暑さ指数が35以上となることが予測される場合、前日の午後2時に発表されます。
この発表をすることによって危険な暑さに対して積極的な対策を促す狙いがあるようです。

こまめな水分補給とは

熱中症の主な症状としてよく知られているのは、身体がだるい、吐き気や嘔吐、めまいなど。他にも、手足の筋肉がつって起こる「こむらがえり」の症状が出ることもあるそうです。

もし体温がさほど上昇していなかったり、暑い場所にいなかったとしても、これからの時期にこうした症状が出るようであれば、熱中症を疑った方がよさそうです。

つボイ「高齢になると、暑いと思っていないのに熱中症になってしまう例も時折聞きますからね」

予防にはこまめな水分補給。水分を摂取する量については「食事以外で1日に1.2リットル程度が適正」と言われていますが、意外と多いと感じる人もいるようです。

小高「一般的なサイズのコップで換算すると、大体6杯くらいですね」

ポイントは一気に摂取するのではなく、少しずつ摂ること。
一気に飲んでも身体はしんどくなる上に吸収しきれず、過剰だと判断して尿や汗として排出されてしまうからです。喉が渇いていなくても、時間を決めて飲むといいとのことです。

トイレで脱水症状がわかる?

運動などで大量の汗をかいた時は、塩分も一緒に補給することも必要です。

つボイ「トイレに行きたくなるから、ちょっと水分を摂るのをやめておこうかなと思うことも日常ではあるかもしれませんけど。夏はそうも言っていられないということですね」

小高「おしっこの量や色で脱水の状態をチェックすることができるとも言われていますよ」

尿量が少ない時は、体内の水分が足りていない可能性がある=尿として排出するものがない状態ということで、水分補給が必要。

色については、薄い黄色なら問題なし、逆に濃い黄色(オレンジやレンガ色に近づいている)になっている時は要注意。濃さが増すほど、脱水の症状が体内で進んでいるサインだそうです。

熱中症の注意喚起をしているウエブサイトやアプリ、ニュースなどでもこれからの季節多くの情報が注意喚起されていきます。

夏以外でも、熱中症は年中問わず室内でも起こり得ます。
グリーンカーテンを作ってみたり、エアコンを適切に使用したり、熱中症にならない工夫を心がけましょう。
(葉月智世)